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Adel Al-Jubeir氏がイエメン、サウジアラビアと米国の関係、人権、イスラエルについて語る

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20 Mar 2021 03:03:09 GMT9
20 Mar 2021 03:03:09 GMT9
  • 独占インタビューで、サウジアラビアの外務大臣はサウジアラビアと米国の関係を「強固で、活力に満ち、多面的」と表現。
  • リヤドは、イエメン紛争の解決に向けて、国連使節団による「あらゆる努力とあらゆるイニシアティブ」を支持している、と述べた。

Noor Nugali

リヤド:バイデン政権下では、米国とサウジアラビアの関係はほぼ変わらない、とサウジ王国の外務大臣は述べた。

Adel Al-Jubeir氏は、アラブ・ニュースの独占的インタビューで、両国の関係は「強固で、活力に満ち、多面的」であると強調した。

「(バイデン)政権は、サウジアラビアの防衛、つまりサウジアラビアを外部からの脅威から守ることに献身的であることを非常に明確に表明しました」と同氏は述べた。

「ですから、サウジアラビアへのコミットメントという点では、米国の現政権と前政権の間にあまり変化は見られません」と語った。

また、両国の関係は80年前にさかのぼり、世界の安定と安全を維持する上で重要な要素となっている、と指摘した。

「米国との関係は戦略的な関係です。私たちは経済的関心と経済的関心も持っています。また、過激主義とテロリズムと闘うために、努力しています」とAl-Jubeir氏は述べ、次のように続けた。

「イスラエルとパレスチナの和平、レバノン、シリア、イラク、イラン、アフガニスタンの平和、インドとパキスタンの緊張緩和、スーダンの安定、リビアでの戦争の終結、ボコ・ハラムに対するG5(Sahel)諸国の戦いへの関与など、いずれに関しても、私たちはこの地域を安定化させようとしています。

バイデン政権は、イランが核協定に戻ることを望んでいることを明確にし、(アントニー)ブランケン国務長官の言葉を引用するならば、米国はより強固でより長期的な核協定を望んでいる、と私は信じています。これは、元々この条約が成立して以来、私たちが主張してきたことです。

私たちは、イランが無期限にウランを濃縮することができないように、「サンセット条項」を撤廃することを望んでいます。 また、必要であれば、イラン国内のすべてのものを検査できるようにするために、より広範で深い査察メカニズムを設定したいと考えています。」

サウジアラムコの施設に対する最近の攻撃は、イランとのつながりがありました、とAl-Jubeir氏はアラブニュースに語った。 「サウジアラビアに介入したミサイルや無人機は、すべてイラン製かイランの供給したものです」と同氏は述べた。 「私たちが以前述べましたように、そのうちのいくつかは北側から入りました。他のいくつかは海岸から入りました」。

彼は、イエメン分離派がサウジアラビアのアバハの民間空港を攻撃した同日、米国がフーシ派を国際テロリスト・リストから排除する決定を下したことは、同国への援助を提供する国際的な努力にほとんど影響を及ぼさない、との見方を示した。

Al-Jubeir氏は、「私たちは、このことをヨーロッパの友人や米国、そして国連の特使に非常に明確に伝えてきました」と述べた。

「アフガニスタンのタリバンはテロリストのリストに載っていますが、アフガニスタンへの支援を阻むものではありません。 シリアでは、イスラム国がテロリスト・リストに載っていますが、それもシリアへの援助を阻むものではありません。 レバノンのヒズボラもリストに載っていますが、援助がレバノンに向かうのを阻んでいるわけではありません。 ソマリアのアル・シャバブはテロリストと考えられていますが、援助が届くのを阻みません。 ボコ・ハラムはテロリストに挙げられていますが、援助がG5(Sahel)諸国に行くのを阻んでいるわけではありません」と述べた。

Al-Jubeir氏は、問題はフーシ派にある主張した。 「フーシ派は援助物資を横取りして売却し、戦争に融資しています。彼らは、9歳、10歳、11歳の若い男子を誘致し、戦場に放り込んでいます。これは国際法に違反することで、深刻な人権侵害です」と述べ、次のように続けた。

「フーシ派は、サウジアラビアでもイエメンでも、一般市民に対して無差別に弾道ミサイルや無人機を発射し、中央銀行も奪取しました。彼らは、平和的解決のためのすべての試み、そして国連特使との協力を拒否しました。

したがって、私たちの観点からのフーシ派に対するメッセージまたは立場は、非常に明確です。フーシ派はテロリスト・リストに載るべきで、誰もフーシ派と取引するべきではありません。」

イランに支持される分離派が存在しても、イエメンで和平が不可能であることを意味するものではないと、Al-Jubeir氏は述べた。

「私たちは政治的解決策があると信じています。我が王国はこの政治的解決を目指しており、数年前に戦争が開始されて以来、それを目指してきました」と同氏は語った。

「私たちは、解決に到達するための国連特使によるあらゆる努力とあらゆるイニシアティブを支持してきました。 またイエメン政府の統一、つまり北部と、南部移行評議会の統一に取り組んできました。さらに 170億ドル以上の人道支援を行いました。 また、イエメンにおける唯一の解決策が、GCCイニシアティブ、イエメン国民対話の成果、及び国連安保理決議2216に基づく政治的解決であることを明確にしてきました。」

Al-Jubeir氏は、世界のいくつかの国々から非難されているサウジアラビアの人権に関する記録を擁護した。

「私たちの見解は、サウジアラビアが人権において大きな進歩を遂げたということです。 50年前、女性のための学校がありませんでした。現在、大学生の55%が女性です。 70年前、おそらく非識字率が90%に達していました。今日、皆が読み書きをし、学校に行っています」と彼は言う。

「70年から80年前、乳児死亡率は非常に高かったです。 おそらく3人に2人の子どもが2歳になる前に死亡していました。 今日では欧米並みの水準です。平均寿命は、一世代のうちにほぼ2倍になりました。私たちは、セキュリティ、医療、教育、機会を提供することによって、国民の福祉に努めています」と述べた。

さらに、「サウジアラビアの批判者が定義する人権に関しては、女性の解放、若者のエンパワーメント、司法制度の改革、社会の開放、若者たちが希望や夢や大志を実現できるような環境を整えるなどの点で大きな進歩を遂げました。これこそが人権です。 これが重要な部分なのです」と付け加えた。

一部のアラブ諸国とイスラエルとの関係は「正常化」したものの、王国の立場は変わらない、とAl-Jubeir氏は強調した。

「私たちは、アラブ和平イニシアティブ及び適切な国連決議に基づく2国家解決を望んでおり、そこではパレスチナ国家が平和で安全に存在します。これが私たちの変わらない立場です」と彼は述べ、また次のように続けた。

「私たちは、1967年にハルツームで発表された「交渉なし、承認なし、平和なし」とした「3つのノー」からアラブ世界を遠ざける上で、1980年代初頭にフェズで開催されたアラブ首脳会議で故ファハド国王の8項目の計画を提示することによって、大きな役割を果たしたと信じています。

これはアラブ世界で採択されたものであり、基本的には2国家解決を求めるものでした。 その後、2002年のベイルートでの(アラブ連盟)首脳会議で、私が言及したものを要求するアラブ和平イニシアティブを提唱しました。それらは、2つの国家、承認、国交正常化、そして善隣関係と呼べるすべてのものです。 これは国際社会によって採用されたものであり、現在も私たちの立場は変わりません。」

イスラエルと国交正常化した国家について、Al-Jubeir氏はこう述べた。「これらは主権的な決定であり、各国に任されるべきものです。私たちが言ったのは、これがパレスチナ自治区の併合に関するイスラエルの立場の変化につながったり、交渉に関するイスラエルの立場の軟化につながったりするのであれば、何らかのメリットがあるかもしれない、ということです。

しかし、わが王国に関する限り、その立場は、平和に関する合意がある場合にのみ、国交正常化が可能ということです。」

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