
アラブニュース
リヤド:サウジプレスエージェンシーの報道によると、4月20日(火)、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が中国の習近平大統領に電話をした。
その電話では、両指導者は最近発表されたサウジグリーンイニシアチブと中東グリーンイニシアチブについて確認しあった。これらのイニシアチブは中東の環境問題に取り組むための構想だ。
皇太子は3月下旬にこれら二つのイニシアチブを発表した。これらは他のプロジェクトと並んで、中東諸国と提携して植林に取り組み、炭素の排気量を60%減らし、海洋環境を保護することを目標としている。
皇太子と習大統領は、気候変動を抑制するという世界的な目標を達成するために、これら二つのイニシアチブがどのように貢献できるか、また、中東、ひいては世界全体における生活の質を高めるうえで、両国の役割がどのように影響を及ぼすことができるかについて話し 合った。
皇太子は、サウジアラビアが、環境分野における指導的立場の人々及び高官らの出席のもとで中東グリーンイニシアチブに向けた年次サミットを開催する準備を進めていると述べ、中国が同イニシアチブの主要提携者となると言及した。
中国の大統領は、中国政府がこれら二つのイニシアチブを支援すると述べ、国際コミュニ ティによる支援の重要性を強調した。
習大統領は皇太子に対し、中国はサウジアラビアとの戦略的提携関係を推進していくことを望んでいると述べた。
両者はエネルギー、貿易、テクノロジーの分野における協力についても協議した。
ムハンマド皇太子によると、サウジアラビアは同国のビジョン2030と中国の「一帯一路」構想との間の相互連携を強めていく用意があるという。
新華社通信の報道によると、電話会談では習大統領が、中国政府は「サウジアラビア及び他の国際コミュニティのメンバーらと前向きに提携しながら、協力的で全ての国にとって益となるような公平な気候管理体制を構築したいと考えている」と述べたという。
さらに中国の大統領は、「共通の、しかしそれぞれに異なる責任に基づいて、気候変動抑制に関するパリ協定」を包括的かつ効果的に実行するための共同努力についても呼びかけた。