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メッカのRawasheen:過去と現在を繋ぐ文明開化の窓

Rawasheenとはメッカやジッダに建つ古い建造物で見られる、自然光と空気の流れを最大限に取り入れる複雑な模様の木製窓枠で、インドやインドネシア、そしてスーダンから当時購入していた貴重な木材で組み立てられており、その起源はヒジャーズィーの伝統建築にある。(提供)
Rawasheenとはメッカやジッダに建つ古い建造物で見られる、自然光と空気の流れを最大限に取り入れる複雑な模様の木製窓枠で、インドやインドネシア、そしてスーダンから当時購入していた貴重な木材で組み立てられており、その起源はヒジャーズィーの伝統建築にある。(提供)
写真/提供
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Rawasheenはプライバシーを維持しつつも、母親が通りで遊ぶ子供達に目を配る為のパノラマ式窓としての役割も果たした。(提供)
Rawasheenはプライバシーを維持しつつも、母親が通りで遊ぶ子供達に目を配る為のパノラマ式窓としての役割も果たした。(提供)
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24 Apr 2021 06:04:37 GMT9
24 Apr 2021 06:04:37 GMT9
  • 建築デザインが聖地のアイデンティティと、メッカの人々の心にいまも残る文化を投影する

Tareq Al-Thaqafi

メッカ:メッカを訪れる人々は街の中心部と大通りにメッカ特有のイスラム建築を見る事ができる。グランド・モスクを見下ろすホテルの正面にはRawasheen(特有の窓枠)とヒジャーズィー式のドアがいまも存在する。

こういった建築デザインがメッカのアイデンティティと、この聖地の歴史の具現化であり、また過去の延長としてメッカの人々の心の中にいまだ残る豊かな文化を投影している。

建築家のTalal Samarkandi氏は、Rawasheenというメッカやジェッダに建つ古い建造物で見られる自然光と空気の流れを最大限に取り入れる複雑な模様の木製窓枠は、インドやインドネシア、そしてスーダンから当時輸入していた貴重な木材で組み立てられており、その起源はヒジャーズィーの伝統建築にあるとアラブニュースに対して語った。

「その伝統は扉、窓、そしてマシュラビヤ(木彫りの格子細工で囲まれた出窓の一種)に取り入れられています、」とSamarkandi氏がアラブニュースに語り、昔は天井や扉にあったsharabeeshの穴が美しい碑文で装飾されていたと付け加えた。「人々は家がその扉により見比べられると考えていたので、扉や窓が美しくおしゃれであるよう気を配っていました」

木は熱を伝導せず、換気のために使われていた為、環境保護の観点からも木材が使われていたと彼は付け加えた。

Rawasheenとはメッカやジッダに建つ古い建造物で見られる、自然光と空気の流れを最大限に取り入れる複雑な模様の木製窓枠で、インドやインドネシア、そしてスーダンから当時購入していた貴重な木材で組み立てられており、その起源はヒジャーズィーの伝統建築にある。(提供)

Samarkandi氏によると、ヒジャーズィーの人々は自宅のインテリアや室温に気を配っていた。Rawasheenが消費エネルギーを抑え建物内を涼しく保つのに役立ったのだ。またRawasheenはプライバシーを維持しつつも、母親が通りで遊ぶ子供達に目を配る為のパノラマ式窓としての役割も果たした。窓は当時の「ソーシャルメディア」でもあり、人々に周囲とのやりとりを可能にさせた。こういったおしゃれな窓は、人々が縄につないだ籠をぶら下げて外の露店商人から商品を買うやりとりとしても使われていた。

メッカの遺産を取り入れることは、街の伝統や建築的な魅力の宣伝となり、異なる文化的背景から訪れる観光客に向け新たな観光地が生み出します。

Samir Barqah博士、歴史研究者

「新鮮な空気を家の各部屋に取り入れてくれる穴が空いたマシュラビヤは、家を冷やす目的でRawasheenの前に置かれていました、」とSamarkandi氏が付け加えた。古い建物にあるヒジャーズィーの風習の長所の一つは、権利と義務が尊重されていた事だ、と彼は指摘する。より高い建物の住人は低い建物に住む近隣住人を眺める事はできない、それはマシュラビヤが閉じていて上から見ると角度が付いているためだ。

扉に描かれた碑文は芸術として発展し栄えた。当時の大工は扉に自身の名前を彫っており、それらのいくつかは現在数百年を経ている。木製の扉もイスラム建築の模様や様式、形で彫られていた。例えばイスラム教の5本の柱を表す五行星や、普通は統治者か権力者が座る座席の上にあるドームの基部に彫られる8つの頂点を持つ星、一年の内の月を意味する12の頂点を持つ星、そして全ての種族で月に関連していてキブラの方向を決める三日月などだ。

「各国にはその文化と歴史から発想を得た、その国独自の建築上の傾向が存在します。私達の傾向は中心部やメッカの通りにある主要なファサードです。こういった建築上の特徴が多くメッカから始まったものでした、」と彼が付け加えた。

歴史研究者のSamir Barqah博士は、メッカには独特な建築的遺産があると示した。「メッカは長年にわたって異なる建築文化を目にしてきました、」と彼は言う。

彼はアラブニュースに「メッカの遺産を利用する事で、街の伝統や建築的な魅力の宣伝となり、異なる文化的背景から訪れる観光客に向け新たな観光地が生み出され、巡礼に来訪する人たちもより長くメッカに滞在するようになるでしょう。それにより経済を後押しし、国民に何百という職の機会をもたらすことでしょう」と語った。

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