
アラブ・ニュース
リヤド:数百万錠ものアンフェタミンを農産品に埋め込んで密輸しようとした事件を受けて、サウジアラビアがレバノンからの果物と野菜の輸入を禁止したことに対し、オマーンとクウェートはこれを支持するとしている。
ジェッダ・イスラム港の税関当局は、レバノン産のザクロの中に隠されていた780万錠以上の「カプタゴン(Captagon)」を押収しした。これにより大規模な麻薬密輸が阻止され、全国的に輸入禁止の措置が講じられることとなった。
オマーンとクウェートの外務省はそれぞれ声明を発表し、アラブ諸国は麻薬密輸撲滅のため、サウジアラビアが下すいかなる決定も支持し、この問題に関する地域連携を呼びかけた。
レバノンのアッバス・モルタダ農相によると、レバノンのサウジアラビアとの果物・野菜の貿易額は年間約2,400万ドルにのぼる。
その後レバノンは、麻薬密輸対策を強化することを約束した。しかし、サウジアラビア内務省は、密輸防止に十分な対策が講じられていることが確認できるまでの間、輸入禁止の措置を継続するとし、内務省は、レバノンからの他の輸入品についても引き続き監視を続けている。
この問題に関するトレンドのツイートでは、今回の麻薬密輸の背後にある組織としてヒズボラが非難されている。