ハラ・タシュカンディ

• コロナ禍の制約の中、市民が大切な人に愛を届けるのを支援する新しいギフト体験

リヤド―サウジアラビア人アーティストがサウジ国内では初めて、アマゾンと協力して一連の新しいテーマのギフトカードを発売する。

発売するのは、独学でアートを学んだアーティスト、マジュド・シャケル・ジャハさんがアマゾン専用に考案したデザインをあしらったギフトカードのコレクション。サウジ国民に対し、デジタル技術を使い、アマゾン・サウジアラビアを通して伝統的な「Eideyyahs」（お金のギフト）を贈る機会を提供するものだ。

21歳のジャハさんはアラブニュースの取材に対し、アマゾンからこの仕事の担当に選ばれたのは光栄であり、同社が地元アーティストの仕事に注目しようと努力してくれたのをうれしく思う、と話した。

「サウジには注目に値する才能を持った人がたくさんいるのに、こうしたコラボレーションを実行する世界的企業は、それほど多くはない。だから、まだ発掘されていない才能が数多く存在することを示したアマゾンには、感謝している」。彼女はこのように述べた。

アマゾン中東・北アフリカのロナルド・ムチャワー副社長は、現在のコロナ禍において、大切な人に直接会えないような状況に置かれている多くのサウジアラビア人に対し、新しいイード・ギフト体験を提供できることをうれしく思う、と述べた。

「これらのカードは、愛する人とイードという特別な祝祭の喜びを分かち合う現代的な方法であり、大切な地元の伝統の本質を捉えている」と彼は話し、次のように続けた。「私たちとマジュドさんとのコラボレーションは、中東地域やアマゾン・サウジアラビアにとって初の試みであり、現地出身の最も才能ある人たちを支え、地元の豊かな文化を称える活動の一環となっている」

マジュド・シャケル・ジャハさんは、アマゾンからこの仕事の担当に選ばれたのは光栄であり、アマゾンのようなプラットフォームが、地元アーティストの仕事に注目し、それらを紹介しようと努力してくれたのをうれしく思う、と話した。

ジャハさんは、自らのデザインの背景にあるインスピレーションについて説明した。彼女は、サウジ文化の伝統的な側面と彼女自身の個人的スタイルとのバランスを見出そうと試みたという。

「私は、伝統的なサウジの調理器具やシャーキー、サドゥといった織物の装飾のような、文化的に重要かつ特徴的なデザインからインスピレーションを得ており、そうしたデザインと戯れる感覚を楽しんでいる。色使いは変えるかもしれないが、常にデザインそのものの統合性を維持しようとしている」と、彼女は述べた。

ジャハさんは若いサウジアラビア人アーティストに向けて、自分たちの夢を追い続けるようアドバイス。さらに、自分たちの能力を示す機会は豊富にあり、アーティストになる方法も一つではないと付言した。

「私には、多くの若いアートストたちが、巨大なカンバスに絵を描き、それを高い値段で売るような超有名な画家にならなければならないと考えているように思える」。彼女はこう述べ、次のように続けた。「でも、私はそうした若者たちには、チャンスはどこにでもあることを覚えておいてほしい。特にビジョン2030の後にはそうした機会が訪れるし、サウジアラビアには、アートシーンについての新しい考え方が生まれる」

ジャハさんがデザインしたギフトカードは、アマゾン・サウジアラビアのウェブサイトとアプリの両方で購入できる。それらのサイトやアプリでは、自ら選択した金額を数秒間で事前チャージできる。受取人は、ギフト券番号が記された電子通知を受け取る。これにより、その金額を直接、アマゾンのアカウントに追加するか、またはその番号を買い物の精算時に直接、適用するかを選べる。カードの有効期間は最長10年間。