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ドバイの高級日本食店「粋」

粋は、KOAキャンバスにある「LOWE(ロウ)」店内プライベートダイニングルームで午後6時から午後11時まで営業している(提供写真)
粋は、KOAキャンバスにある「LOWE(ロウ)」店内プライベートダイニングルームで午後6時から午後11時まで営業している(提供写真)
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23 Oct 2023 07:10:20 GMT9
23 Oct 2023 07:10:20 GMT9

アミン・アッバス

ドバイ:日本の概念である「粋」を中心に作られたドバイの日本料理店、粋では、ユニークで特別なダイニング体験ができる。

このレストランでは、ゲストの要望に応じて日本の伝統サービスを提供しており、日本を身近に感じることができる。

テーブル毎に着席できる人数に限りがあるため、店内には個室レストランとサパークラブの中間といえる雰囲気がある。

レストランの内装。(提供写真)

店内では、2つのメニューが提供されている。「京」のメニューは40,819円(1,000ディルハム)から始まり、前菜3品、寿司10貫、味噌汁、巻き寿司、卵焼きがつく。「都」のメニューは61,232円(1,500ディルハム)からで、前菜5品、寿司11貫、味噌汁、巻き寿司、卵焼きがつく。

同店の代表者は、アラブニュース・ジャパンの独占取材に対し、開店までの経緯と挑戦について語った。「粋の設立は2022年の年末頃でした。私たちが目指すのは、本格的な江戸前寿司のおまかせスタイルをドバイで提供することです」と彼女は語った。

また、コンセプトと価格帯に適したロケーションをドバイで見つけるのは難しかったと述べた。

粋で日本食を楽しんだ人々の反応や意見について、代表は次のように述べた。「多くの方々から、本物の江戸前寿司をおまかせで食べたことがなかったが大変気に入った、東京で食べるのと同じくらい美味しい、とコメントをいただいています」

代表は、ドバイの他の日本料理店と粋ドバイ店の違いについて、「当店の魚介は100%日本産です。寿司料理長の佐川浩二氏には約40年、副料理長の新井谷貴道
氏は約15年、寿司職人として経験を積んでいます。ドバイでこれほど本格的な日本料理店は他にありません。また、ドバイでおまかせスタイルを提供している他の料理店と比べて、当店では価格を半額ほどに設定しています。お客様に本物の江戸前寿司を体験していただきたいというのがその理由です」

粋ドバイ店のメニューを手がけているのは、佐川浩二料理長だ。寿司職人として40年近くの実績を持つ佐川氏は、ドバイと日本で活躍してきた。2018年にドバイでのキャリアを開始した彼は、細やかな技術と厳密で卓越したサービスを広めたことで、2022年にドバイの日本人ミシュランスターシェフとして表彰を受けた。

佐川料理長は、日本料理にまつわる彼の物語と経験について、アラブニュース・ジャパンの独占取材に応じてくれた。「高校卒業後、1983年に寿司屋で働き始めました。現在に至るまで、寿司は私にとってのすべてです。2018年に、ブルガリ・リゾート内にあるレストラン「ホウセキ」の寿司職人としてドバイに移りました。2022年に初めてミシュランの星を獲得し、MENA地域のベスト50位中26位と評価されました」

自身の調理方式について佐川料理長は、「大事なのは準備です。ひとつひとつの素材の状態を理解し、最大限に活かさなければいけません。最も新鮮な魚介が、必ずしも寿司に適しているとは限らないのです」と述べた。

レストランの今後の計画について、代表は次のように述べている。「お客様により良い体験を提供するため、独立営業のためのロケーションを探しています」 

粋の料理を食べてみたい人、日本料理の作り方を学びたい人へのおすすめとしては、「私たちはお客様の目の前で、本物の江戸前寿司をご提供しています。当店のような寿司体験ができるレストランは、世界のどこにも見つからないでしょう。江戸前寿司の芸術を、細部に至るまでご覧いただけるはずです」

粋は、KOAキャンバスにある「LOWE」店内プライベートダイニングルームで午後6時から午後11時まで営業している。

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