
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアとアメリカは深刻さを増す気候変動問題に対し「真剣かつ速やかに」対策を講じる、との共同声明が16日に出された。
両国はパリ協定の実施を強化し、イタリアでのG20を成功させ、グラスゴーでの第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)を成功させるため、積極的に協力することで合意した。
さらに、気候変動により最悪の結果が出るのを回避するため、温室効果ガス排出量を削減し、2020年代のうちに行動を起こすことの重要性を確認した。
アメリカのジョン・ケリー気候変動問題担当大統領特使がサウジアラビアを訪問した。15日にアデル・アル・ジュベイル外相、16日にムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談した後、共同声明が発表された。
サウジアラビアとアメリカ両国は、クリーンエネルギーの推進や持続可能な農業・土地利用などを目指した「サウジアラビア・グリーン・イニシアチブ」や「中東グリーン・イニシアチブ」を積極的に支援し関与するため協力すると発表にある。
さらに両国は、中東地域における再生可能エネルギーの利用や温室効果ガス排出量の低い発電所の普及を加速させ、民間企業間の協力を奨励し、気候変動への適応と緩和の両方を目的とした海洋や自然をベースにした解決策の創出を支援するため協力する。
また、クリーンな水素エネルギーの持つ可能性を引き出すにあたり、各産業部門にかかる負担を減らすという最も困難な課題を軽減するため協力し、クリーン水素エネルギーの開発と普及を加速させるため連携することを目指している。