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ドバイ:ドバイのアルハブトゥール・グループ(AHG)会長が、イスラエルに駐在員事務所を開設する意向を示した。アラブ首長国連邦(UAE)とイスラエル間の国交を正常化するため先週交わされた歴史的な和平協定を受けたものだ。
ホスピタリティを中心とするコングロマリット(複合企業)AHGのカラフ・アフマド・アルハブトゥール創業者兼会長が、AHGドバイ本部にて、アンパ・グループの共同オーナーで会長兼CEOを務めるシュロミ・フォーゲル氏を歓迎した。アンパ・グループの事業分野は、不動産・金融・製造業だ。
アルハブトゥール会長とフォーゲルCEOはともに、9月15日に米国で交わされた画期的な和平協定を歓迎した。
UAEとバーレーン両国は、ドナルド・トランプ米大統領が主催した調印式で「アブラハム合意」に署名した。両湾岸諸国は、エジプト・ヨルダンに続きイスラエルと完全な国交を持つ数少ないアラブ諸国となる。
「私はこの日の到来を長い間楽しみにしてきました」とアルハブトゥール会長は語った。「ずっと昔からUAE国民とイスラエル国民には多くの共通点があると確信しています。両国民とも商売熱心であり、天然資源に依存するのではなく優れた人材を戦力として、安定した革新的な経済を構築しています。今回の取引により、両国には素晴らしいチャンスが開けるでしょう。この取引により、両国民にとっての新たな扉が開き、経済が発展し文化的つながりが強まっていくものと確信しています」
ドバイ財界の大物アルハブトゥール会長は、イスラエルに駐在員事務所を開く計画を明らかにし、両社の提携には多くの関心が寄せられていると語った。
「我々のもとには、複数の分野における業務提携に関し数多くの問い合わせが届いています。その分野とは、AIやテクノロジーから農業・ホスピタリティ産業・貿易にまで及びます。既存の様々な事業分野や新事業分野において、双方にもたらされる可能性は無限です。我々はこの可能性を是非とも現実のものとしたいのです」
アルハブトゥール会長は、AHGがイスラエルの国内航空会社「イズレール航空」と民間直行便を飛ばす交渉を開始したことを以前明かしている。「今後数日で業務提携の具体例を若干発表する準備を進めています」
フォーゲルCEOは、業務提携と貿易が利益をもたらすことで地域の平和が強固なものになると語った。「UAE側の担当者と力を合わせ、世界に向けて平和的に共存するための方法をお示しいたします」と付け加えた。
フォーゲルCEOの同席者は、エレズ・カッツやザール・ブラチャなどのアンパ・グループの幹部たちだった。
AHGの代表として会議に出席したのは、モハメッド・アルハブトゥール、アフマド・アルハブトゥール、マーン・ハラビ、サンジーブ・アガルワラなどの最高幹部たちだ。