ラマッラー:パレスチナ人が20日、ヨルダン川西岸地区のイスラエル人入植地で発砲し、少なくとも4人を射殺し、数人を負傷させた。
武装組織ハマスは、イスラエルが19日にジェニンで行った襲撃への反応として、軍事部門のメンバーが銃撃に関与したと語った。ジェニンでの襲撃では6人が死亡し、数十人が負傷した。
20日のこの銃撃が暴力の連鎖を引き起こしたのは、イスラエル人入植者がラマッラーとナブルスを結ぶ道路でパレスチナ人を襲撃して車に損害を与え、ナブルス南部の町ハワラの住民を殴打したためである。
報道によると、少なくとも2人のパレスチナ人がM16ライフルで武装して黒のシボレーに乗り、入植地エリの入り口に到着したという。そのパレスチナ人が警備員に発砲し、入植地の端にある近くのガソリンスタンドに向かって歩いていた入植者を射殺した。
その後、銃をもったパレスチナ人はレストランに入り発砲した。1人は入植者によって殺害されたが、もう1人は盗んだ車で逃走し、後に北部の町チュバス付近でイスラエル軍によって射殺された。
イスラエル軍が数年ぶりにアパッチ戦闘ヘリコプターを使用して、ジェニンの難民キャンプを急襲し、パレスチナ人6人が死亡、91人が負傷した。その翌日に起きたのが、今回の襲撃である。
パレスチナ人政治アナリストのガッサン・アル・ハティブ氏はアラブニュースに対し、イスラエル人入植者とパレスチナ人が報復の攻撃を開始したため、暴力が激化すると予想していたと語った。
在外ハマス上級幹部サレハ・アル・アロウリ氏は次のように述べた。「我々は(イスラエル首相ベンヤミン・)ネタニヤフに対し、神聖なアル・アクサモスクに害を与えることは火遊びのように危険で、我が人民はその勇敢な抵抗により、いかなる犠牲を払うことになろうとも、アル・アクサを守り続ける、と警告した」
ガザ地区のハマス広報担当、ハジム・カセム氏は、「ヨルダン川西岸の革命を求める者たちは、至る所で動きだしている。この大いなるインティファーダはこれからも続き、自由と独立というパレスチナ人の目標が達成されるまで、止むことはない」と述べた。
武装組織「イスラム聖戦」は、20日の襲撃を「占領地でエスカレートするパレスチナ人民に対する犯罪への自然な反応」であるとした。
「イスラム聖戦」は、「英雄的なゲリラ作戦」はパレスチナ人の「自衛する正当な権利」であり、「抵抗の生命力」を示していると述べた。
パレスチナ解放人民戦線は、「敵であるイスラエルは、自国の兵士と入植者の血をもって、パレスチナ人民に対する罪に報うことになるだろう」と述べた。