
アラブニュース
ジェッダ:国立性能測定センター(ADAA)によると、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックに対するサウジアラビアの対応が2020年と2021年の複数の国際的な指数で最上位にランクインした。
ADAAによると、サウジアラビアは3つの国際指数で最上位に、2つの指数で世界の上位8か国に、その他2つの指数で上位20か国にランクインした。
国際的起業家調査(GEM)によると、COVID-19のパンデミックに対する起業家の反応と政府の対応において、サウジアラビアはそれぞれ世界第1位となった。「ビジョン2030」がパンデミックのような課題に耐えうる理想的で柔軟なビジネス環境を提供する中で、この2つの指数は起業家のモチベーションの水準を測定した。
サウジアラビアは、2020年に1位となった「食品基準」指標において上位を維持している。この指標は、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が毎年発表する「食料安全保障」指数に属する下部指標の1つとされている。「食料安全保障」指数は、食料の価格が手頃であること、入手が可能であること、品質と安全性、天然資源とその回復力からなる4つの指標に基づいて各国の食料安全保障を測定している。
リヤドとジェッダで飲食店を経営しているモハメド・サレハ氏はアラブニュースの取材に対し、「パンデミックの影響で、食品業界の多くの人々は、戦略を見直し、基準を高めて、顧客に最高の食品品質とサービスを提供する必要に迫られている。顧客は常に最優先で、料理の品質は常に最優先事項だった。しかし、今は特別な配慮と感染対策が必要で、顧客の満足度と安全性がさらに重要になっている」と話した。
「私が知っている多くの飲食店の経営者は、品質と安全性を両立させるために必要なすべての変更を考慮に入れている。ここから先は前進しかない」とサレハ氏は付け加えた。
パンデミックがピークとなっている間、サウジアラビアは「食料供給の充足度」の指標で113か国中8位に躍進した。穀物と野菜の生産量の伸びで105か国を上回り、2019年と比較してこの指標で9つ順位を上げた。「収穫後と消費前の穀物の安全性」の指標では、サウジアラビアは大幅に前進し、世界の上位20か国にランクインした。
また、評判、親しみやすさ、影響力の3つの重要目標達成評価指標(KPI)に基づいて測定されるソフトパワー指数のほとんどの指標においても、サウジアラビアは大幅に前進した。ブランドファイナンス社の報告書によると、この指数でサウジアラビアはパンデミックへの対応で85か国を上回り、20位にランクインした。
ADAAは、サウジアラビアと他の217か国のパフォーマンスを比較するインターナショナル・パフォーマンス・ハブ(IPH)を通じて、サウジアラビアの進歩とパフォーマンスを追跡調査している。ADAAが国際的な指標をチェックして追跡調査を行う一方で、IPHは12の主要な項目に分類される700のKPIにおけるサウジアラビアのパフォーマンスの概要を提供する。