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岸田首相、G20サミットで福島第一原発の処理水放出について説明

日本政府は、国際原子力機関(IAEA)も人及び環境に与える放射線の影響は「無視できるもの」と結論付けたとし、処理水の海洋放出は安全であると主張している。(AFP)
日本政府は、国際原子力機関(IAEA)も人及び環境に与える放射線の影響は「無視できるもの」と結論付けたとし、処理水の海洋放出は安全であると主張している。(AFP)
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10 Sep 2023 03:09:10 GMT9
10 Sep 2023 03:09:10 GMT9

ニューデリー:日本の外務省関係者によると、岸田首相は、ニューデリーで2日間にわたり開催されるG20 サミットに出席した各国首脳らに対し、福島第一原発の処理水の海洋放出について説明した。

日本は先月、福島第一原発の放射能を含む処理水の太平洋への放出を開始し、直ちに日本からの海産物輸入を全面的に禁止した中国からの厳しい批判に直面した。

日本政府は、国際原子力機関(IAEA)も人及び環境に与える放射線の影響は「無視できるもの」と結論付けたとし、処理水の海洋放出は安全であると主張している。

9日土曜日に開催されたG20首脳会談で、米大統領ジョー・バイデン氏や英首相リヒ・スナク氏、仏大統領のエマニュエル・マクロン氏、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドル アジーズ・アール・サウード皇太子殿下らG20 首脳陣を前に、岸田氏は世界経済から食料安全保障、処理水放出まで幅広い問題について演説した。

 「岸田首相は、先月の(処理水)放出以降のモニタリングデータは、迅速かつ透明性の高い方法で公表されていると説明した。また、科学的見地から問題は生じていない」と外務省報道官小野日子氏は記者団に向け語った。

今週、日本政府は中国による日本の海産物輸入禁止の措置について世界貿易機関(WTO)に通告し、外交の場で放出した処理水の安全性を説明すると約束した。

小野氏は国名には触れず「残念ながら、処理水の海洋放出を受け、日本からの海産物の輸入を全面禁止するなどの突出的な措置を取っている国もある」と述べた。

今週、岸田氏はインドネシアでのASEAN首脳会議の傍ら、中国の首相、李強氏に対し、放射能物質を含む処理水の放出について、日本の立場を説明していた。

小野氏は「日本は今後もIAEAと密に連携を取りながら、科学的根拠に基づいて、国の内外に対して、高い透明性を持って丁寧に説明を行っていきたい」とG20での岸田氏の発言を引き合いに出し語った。

日本外務省の別の声明によると、福島第一原発の処理水放出は、G20サミットの傍ら設けられた、トルコ大統領タイイップ・エルドアン氏、オランダ首相マルク・ルッテ氏、オーストラリア首相アンソニー・アルバニージー氏、インド首相ナレンドラ・モディ氏ら各国首脳と岸田氏との会談でも話題に上がったという。

ロイター

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