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DXはパンデミック後の世界で重要な役割を果たすと、G20の閣僚らが発表

サウジ教育相のハマド・アル・アシェイク博士。(サウジ通信社)
サウジ教育相のハマド・アル・アシェイク博士。(サウジ通信社)
トリエステで開催された#G20研究担当大臣会合の作業会合の様子。(ツイッター写真)
トリエステで開催された#G20研究担当大臣会合の作業会合の様子。(ツイッター写真)
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07 Aug 2021 05:08:13 GMT9
07 Aug 2021 05:08:13 GMT9
  • アル・アシェイクは、新型コロナウイルスのパンデミックは掴むべきチャンスであり、「単なる一過性の危機ではない」と付け加えた。

ジェッダ:デジタル・トランスフォーメーションはコロナウイルスのパンデミック後に重要な役割を果たすことになると、イタリアで開催されたG20の研究担当大臣会合が発表した。

6日の会議に出席したサウジアラビアの教育大臣のハマド・ビン・モハメド・アル・アシェイク博士は、急速なDXやテクノロジーが教育や社会全体に与える影響を分析・評価することの重要性を強調した。

同大臣は、パンデミックが「社会的・経済的レベルで世界に深い直接的な影を落とし」続けており、このことが社会のDXを加速させることになると付け加えた。

これには、教育システムの柔軟性とその回復力・復活力を検証し、新しい革新的な教育方法を採用する必要があると、同大臣は述べた。

アル・アシェイク氏は、新型コロナウイルスのパンデミックは、掴むべきチャンスであり、「単なる一過性の危機ではない」と付け加えた。

この大臣会合は、学術界と継続的なDXを結びつけ、高等教育とデジタル経済のつながりを改善し、社会変革を管理する上での大学教育の役割を高め、大学教育機関が教育、研究、イノベーションの職務を遂行できるようにすることを目的とした。

「新たに現れるチャンスは、新たな課題に耐え、これに応えて行く我々の意識とその必要性を刺激するのだ」と、アル・アシェイク氏は述べた。

大臣は、成功するリーダーとは、社会の全ての人々を巻き込み、彼らの信頼を得て、教育や仕事において、この変革の一員となれるよう、DXや革新的な技術の採用を奨励する必要性を認識できる人のことだと付け加えた。

サウジの同大臣は、我々が取捨選択し、我々の新たな社会の上に構築するデータの重要性を指摘し、データ保護とサイバーセキュリティ・システムが市民のプライバシーや権利、期待を確実に保護できるようにする必要があると強調した。

アル・アシェイク氏はスピーチの中で、サウジによるDXへの投資を、ビジョン2030と関連づけて演説した。

大臣は、高度デジタル技能、情報通信技術、サイバーセキュリティ、データサイエンス、人工知能などの学習プログラムや学位への国の投資や、イノベーション、起業、研究への投資を振り返った。

アル・アシェイク氏は、サウジが世界戦略レベルでサイバーセキュリティに取り組んでいる国の中で現在世界第2位となっており、新型コロナウイルスのパンデミックに関して発表された研究の量では、アラブ世界で第1位、世界で第14位になっていると語った。

「これらは、サウジアラビアが進歩とエビデンスに基づく発展に最大限の努力を投じていることを示す重要な成果だ」と、アル・アシェイク氏は述べ、サウジ国内で行われた研究の84%が国公立大学の中で行われたと付け加えた。

サウジの同大臣は、ビジョン2030に沿ってサウジの新たなデジタル経済が確実に未来へと進んで行けるようにするため、サウジは研究とイノベーションに注力することにより、世界が経験している変化に歩調を合わせていると付け加えた。

アル・アシェイク氏は、会議に出席した各国に対し、「人的資本、権利、敬意、尊厳を全ての事業の中心に」据えるために、協力して対話を維持し、経験を交換し合い、解決策を生み出すよう呼び掛けた。

大臣は、新たな作業部会としてこのイベントを設定したイタリアとG20の議長に感謝の意を表明し、会議の議長を務めたイタリア大学研究相のマリア・クリスティーナ・メッサ教授の取り組みを称えた。

サウジ国営通信社

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