トヨタ自動車は5日、認証不正があった「ヤリスクロス」など3車種の生産を4日夜から再開したと明らかにした。再開は約3カ月ぶり。問題の発覚で国土交通省から出荷停止の指示を受け、6月から生産を停止していた。国交省が7月末に出荷停止指示を解除したことを受け、当初は今月2日から再開する予定だったが、台風10号の影響で遅れていた。
3車種のうち、「ヤリスクロス」は子会社が運営する宮城大衡工場(宮城県大衡村)と岩手工場(岩手県金ケ崎町)で、「カローラフィールダー」と「カローラアクシオ」は宮城大衡工場で製造。生産停止中は別の車種を組み立てていた。
トヨタは6月3日、社内調査の中間報告として今回の3車種を含む7車種で不正が判明したと公表し、7月5日にそれ以外に不正は確認されなかったと発表していた。しかし、国交省の調査によって、さらに7車種の不正が認定され、再発防止を求める是正命令を受けた。トヨタは認証試験に立ち会う「社内審査官」の新設などを柱とする再発防止策を公表し、再開準備を進めていた。
時事通信