
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア政府はアフガニスタンの事態を注意深く見守っていると述べ、早期に状況が安定するとの期待を示した。
「サウジアラビア王国は、タリバン運動とすべての関係者が治安と安定、生命、繁栄を維持するために行動することを願っており、同時に、アフガン国民および彼らの選択を干渉なしに支援することを約束します」。同国の外務省は声明でそう述べた。
タリバンは10日前、アフガニスタンで電光石火の攻勢を開始し、国内の都市を掌握し始めた。15日には最終的に首都カブールを制圧し、アシュラフ・ガニ大統領は国外退避を余儀なくされた。
同日、カブールにあるサウジアラビア大使館はすべての職員を避難・帰国させた。
一方、クウェート外務省もアフガニスタンの事態を大きな関心を持って注視していると述べた。そしてすべての関係者に対し、最大限の自制を発揮して流血を避け、市民を完全に保護するとともに、身動きのとれなくなっている外交官や外国人を安全に退去させるように求めた。
「外務省は、アフガニスタンの治安と安定、また国民の権利と利益を守るために全員が行動する重要性を強く主張する」と声明で述べている。
UAEの総合民間航空局(GCAA)は、同国で登録されている航空機のアフガニスタンへの飛行を停止したと発表した。
そして「当局はアフガニスタンの最新の状況を注視していると述べ、安全な運航を確保するため、関係機関やUAEの航空会社と連携して現在の状況を分析しています」との声明を出している。
GCAAは、民間航空会社の安全を第一に考えていると述べている。
イスラム協力機構(OIC)はタリバンとすべての関係者に対し、アフガン国民の利益や人命の保護のために行動するように要請し、また暴力を放棄して持続的な平和をもたらし、安定と適正な生活および繁栄を実現するように要請した。
OIC事務局は事態の推移を見守っており、できるだけ早期の安全と平和の実現を切望していると述べた。そして、アフガニスタンの和平プロセスを完全に支援していくことを再度確認した。