アラブニュース
リヤド:サウジアラビア当局は木曜日未明、ヒズボラの大規模な麻薬貨物を押収したと発表したと、国営サウジ通信(SPA)が報じた。
この貨物には451,807錠のアンフェタミンが含まれており、サウジアラビアに向かっていたところ、ナイジェリア当局がこれを阻止。
錠剤は、レバノンから海上輸送されていた機械部品の中に隠されていた。
内務省の報道官であるタラル・カルホブ大佐は、この試みの背後には、ヒズボラの「麻薬製造・密輸ネットワーク」の一つが存在すると述べている。
「ネットワークが別の国に出荷する機会を得る前に、ナイジェリアの相手側と連携して貨物を押収した」と大佐は語っている。
カルホブ氏は、麻薬を逮捕したナイジェリア内務省との協力関係を称賛した。
「王国は今後も、王国の治安や若者を麻薬で狙う犯罪行為を監視し、対抗して阻止する。そのような行為に関与した者をすべて逮捕する」と述べた。
4月、サウジアラビアは、ザクロの委託品に隠されていた大量のカプタゴン錠剤を当局が押収したことから、レバノンからの果物や野菜の輸入・輸送を禁止した。
ジェッダ・イスラム港の税関当局は、780万個以上の錠剤を押収した。
SPAは当時「レバノン産の製品は、サウジアラビア市場向けの貨物や、近隣諸国へ向かう王国を通過する貨物を経由し、王国領内に麻薬を密輸するために使用されている」と報じ、麻薬の密輸に使用される最も一般的な製品は果物と野菜であると強調。
レバノンの税関関係者が4月にアラブニュースに語ったところによると、ザクロの貨物は、サウジアラビアに輸送される前に、シリアとの国境であるマスナアを経由して段階的にレバノンに入ったという。
この関係者によると、湾岸諸国は以前から、シリアからレバノン経由で自国の領土に麻薬が密輸されていると訴えていたという。
アラブ首長国連邦、オマーン、クウェートは、サウジアラビアの禁止令を支持していた。
レバノンの政府関係者によると、レバノンとサウジアラビアの果物・野菜貿易は、年間約2,400万ドルの価値があったという。
このジェッダ港での事件は、イランと密接な関係にあるシーア派グループで、レバノンの政界で重要な地位を占め、活発な軍事組織を持つヒズボラが関与している可能性が高いと、匿名の関係者がインデペンデント・ペルシアン紙に語っている。
この情報源は、ヒズボラがシリアで製造されたカプタゴン錠剤を含む麻薬の密輸に関係していると言われていることを指摘している。
また、ヒズボラは、シリアとレバノンの間の「合法・非合法」の国境検問所の両方を管轄していることから、麻薬関連のすべての業務を無制限にコントロールしているという。
カプタゴンはアンフェタミンで、中東の戦場で最もよく使われる薬物の一つである。
この麻薬を常用している戦闘員は、何日も起きていることができ、感覚が麻痺しているため、長い戦闘でもスタミナが尽きず、際限なく殺すことができるという。
カプタゴンは、使用者をエネルギッシュで多幸感を感じさせる効果があるため、広い地域で人気のある娯楽用麻薬としても知られている。
4月には、ギリシャ当局が米国麻薬取締局(DEA)からの通報により、レバノンからスロバキアに向かうデザート製造機の中に隠されていた4トン以上の大麻を、同国の主要港であるピレウス港で押収した。
ギリシャ当局によると、麻薬の末端価格は400万ドルと推定されており、サウジアラビアの麻薬取締機関がこの事件に協力したという。
2018年、米国務省はヒズボラを世界の犯罪組織のトップ5に挙げている。報告によると、ヒズボラの犯罪活動は、米国の制裁を逃れるイランの収入確保の活動の一環として、同国の指示に応じてここ最近増加しているとのことだ。