
ジェッダ:教育省のサウジ・デジタル・ライブラリーは、デジタル情報ソースを提供する16のデータベースについて、全国レベルで1週間にわたる無料アクセスの取り組みを開始したことを発表した。
この取り組みは、9月23日のサウジアラビア王国の91回目の建国記念日に合わせて行われるもので、アラブや国外の数多くの出版社と協力して行われる。
これらのデータベースは、9月19日から1週間にわたり、無料で利用可能となる。
同ライブラリーのサービス利用者なら誰でも、サウジ・デジタル・ライブラリーのポータルからリンクにアクセスできる。
このデジタル・ライブラリーは、大学や政府・民間部門の予算の負担を軽減することに役立っており、これだけの量のデジタル情報ソースは、サウジ国民やサウジ国内に住む外国人の助けとなっている。
同ライブラリーの最も重要な取り組みの中には、科学論文プロジェクト、科学雑誌プロジェクト、アラビア語書籍のデジタル・ライブラリー・プロジェクト、一般教育を受ける学生のための知識ライブラリー・プロジェクトなどがある。
新型コロナウイルスのパンデミック期間中、サウジ・デジタル・ライブラリーは、アラブや海外の数多くの出版社と協力しながら、多数のデジタル・データベースへの包括的かつ無料のアクセスを可能とする取り組みを立ち上げることに成功した。
このデジタル・ライブラリーは、幅広い種類の定期刊行物、ツール、情報ベースを有している。
最新の統計によると、同ライブラリーには様々な学問領域をカバーする169の国外データベースやアラブのデータベースが含まれており、この中には45万冊のデジタルブック、6万冊の科学雑誌、900万本の研究論文や会議論文が含まれている。
このライブラリーにはまた、522万4410本の大学の学位論文、306万1669本の科学レポート、様々な分野の科学画像や映像を含む700万点のマルチメディア資料、1200万点以上の科学資料が、ライブラリー所有の情報資産として含まれている。
この情報集積の受益者の数は、65団体、世界の300社以上の出版社を超えており、インターネットのポータルを通じ、アラビア語と英語の両方でサービスにアクセスしている。
また、160万人以上の学生や大学院の研究者がデジタル・ライブラリーのサービスの恩恵を受けており、55の公立・私立大学やカレッジの7万1000人の教職員、18万人を超える奨学金受給者、20の政府機関・団体も恩恵を得ている。
このデジタル・ライブラリーは、2010年にアラブ世界の優れたプロジェクトに贈られるアラブ図書館・情報連盟の「アイ・ノウ」賞や、知識の移転と普及に貢献したことでシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・ナレッジ財団の2018年の第5回ナレッジ・サミット・アワードを受賞するなど、複数の賞を獲得している。
このライブラリーは、教材・教育ソリューションに関する世界展示会、GESS 2019において、高等教育・中等後教育向けの情報サービス・リソースの最優秀プロバイダーも受賞した。
この無料アクセスの取り組みには、数百万件の出版記事を扱うテイラー・アンド・フランシスのデータベース、複数の分野の信頼性の高い学術文献を提供するサイエンス・ブック・ゲートウェイのデータベース、アラブの主要大学、研究所、科学コミュニティが出した数千件のデジタル出版物にアクセスできるアル・マンハール・データベースなどが含まれる。
ライブラリーに含まれるその他のデータベースには、プロクエスト、ウィリー、エブスコ、ACM、シュプリンガー・ネイチャー、サイエンス・ダイレクト、IGI、ブリタニカ百科事典、OECD、統合型アラビア語データベース「マレファ」、CABI、アスクザッド、ジョーブなどがある。
サウジ・デジタル・ライブラリーは、サウジ国内での無料サービスを可能にしてくれた出版社に謝意と感謝の気持ちを表明した。