
ロジエン・ベン・ガッセム
リヤド:サウジアラビア外相を務める王子は3日、イランとの対話は初期段階にあり、2か国間の主要な問題を話し合う土台になると語った。
ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、前回の対話が9月21日に行われたと述べた。「核問題でのイランの違反について、深く憂慮していることを伝えました」と王子は語った。
「対話はまだ予備段階です。私たちは、これが両国間で未解決の問題に対処する基盤となることを願っています。また、そのための努力と取り組みを重ねていきます」
一連の発言は、EUのジョセップ・ボレル外交担当上級代表とリヤドで開いた記者会見でのもの。両者はイエメンの内戦についても話し合った。イエメンではイランが武装勢力のフーシ派を支援しており、フーシ派はサウジアラビアの市民やエネルギー施設をミサイルや無人機で次々と攻撃している。
上級代表はイエメンの状況を「大きな悲劇」と表現し、平和的な解決のための支援を約束した。
EUはサウジアラビアへのフーシ派の攻撃を非難するとともに、攻撃抑制のために外交的な努力を続けている、と特使は語った。
「私たちは、イエメンの紛争を終わらせ、また領土を守ろうとするサウジアラビアの努力を評価します」
ボレル特使はまた、世界の大国とイランとの核問題を巡る対話がウィーンで「近いうちに再開することへの期待を示した。イラン政府は、経済制裁解除の見返りに2015年の核合意への復帰が求められている。2018年の米国大統領の脱退により、合意が崩壊した。イランと米国のどちらが先に合意に復帰するかを巡り、対話は暗礁に乗り上げている。
特使はGCC(湾岸協力会議)諸国歴訪の一環でリヤドを訪れた。UAEとカタールも日程に組み込まれている。EUは気候変動や世界的なワクチン供給、「グリーン経済」の支援などについて湾岸諸国との戦略的協力を進めたいと考えている、と特使は事前にアラブニュースに語っていた。
ボレル特使はさらに、来年早々、サウジアラビアがGCC議長国を務める際に閣僚級の共同協力会議を開催すると述べた。