
ソレント(イタリア):サウジアラビアのマージド・ビン・アブドゥラー・アル・カサビー商業大臣が火曜日にイタリアのソレントで開催されたG20貿易・投資担当作業会議においてサウジ王国の代表団を率いた。
会議は世界が直面する難題に立ち向かうというG20の素晴らしい任務の延長である、と同氏は述べた。同氏はまた、サウジアラビアが昨年議長国であった際にG20はCOVID-19によるパンデミックに対応するために国際貿易・投資を支援する対策を打ち出して実行し、その分野の未来を形づけるのに指導的役割を果たした、と語った。今年議長国を担うイタリアは参加国に対してこれらの対策の継続とさらなる構想と行動の実施を求めている、と同氏は付け加えた。
サウジ総合貿易院の取締役会長を務めるアル・カサビー氏はまた、WTO世界貿易機関の将来に関するリヤド・イニシアティブを通じてサウジアラビアがWTO改革の支援を継続することを明言した。昨年のG20首脳会議で承認されたリヤド・イニシアティブは世界規模の経済回復と発展軌道への修正を目指すものだ。
このイニシアティブは多国間貿易構造の基本的目標と原則について議論しそれを再確認する機会となり、またWTOに必要な改革に対して政界が支援を続けるという意思表示の場となる、と同氏は語った。
パンデミックによってもたらされた課題に立ち向かい経済回復を実現するために各国政府は、例えばデジタル貿易・サービスに対する投資が対パンデミック政策の必須項目であるというふうに、強固で効果的な対策を取る必要がある、とアル・カサビー氏は述べた。特に発展途上国にとって国際的な貿易や世界経済に参加するためにはデジタル貿易が必要なだけでなく、それが重大な比重を持つことをこの地球規模の医療危機は明示している、という。