ルバ・オベイド　ジッダ

サウジアラビアのゲーム産業の起業家や専門家たちが、火曜日、同国で行われた特別セミナーで、日本のゲーム業界に触れさせられた。

ジッダ商工会議所（JCCI）は、東京工科大学メディア学部の三上浩司教授による「日本におけるゲーム開発とビジネス機会」と題したイベントを開催した。

同教授は、日本と世界におけるゲーム産業の発展と現在の状況について論じ、また日本におけるゲーム教育について語った。

同セミナーはJCCIのマジン・クトビ副事務総長によるオープニング・スピーチで始まり、日本のジッダ総領事・宮本雅行による挨拶がそれに続いた。

「2つの国（日本とサウジアラビア）は同じ東洋の価値観を共有していると私は考えます」と、宮本は話した。「これは、意見を交換し、実りある議論に参加するための、よい機会です」。

会議のあいだ、三上教授は日本とサウジアラビアのゲーム文化の類似性、とりわけエンターテインメント消費に対する大衆の前向きさと欲求とを強調した。

同教授は、最近のNewzooの報告が、2019年のゲームコンシューマー収入において、日本は中国と米国に次いで3位としたことに言及した。しかしながら教授は、日本の人口は中国の5分の1、米国の3分の1に過ぎない一方で、186億ドルというその収入は米中のそれ（およそ355億ドル）の52％であると語った。

この数字は、各々の国の消費者の支出に基づいており、ハードウェアの売上・税・BtoBサービスなどは除いてある。

三上教授は、サウジアラビアはゲーム産業において巨大な可能性を持っており、良い収入源になりうると述べた。

「サウジアラビアの市場は、この地域で急速に成長する市場のひとつですし、小さな人口に対して密度の高い市場です」と彼は付け加えた。「サウジアラビアは、人々がゲームをするためにお金を沢山払うところが、日本と同じだと私は考えています」。

三上教授は、学者たちに対し、ゲーム業界と協力して研究・開発を増大させることによって、国内市場の定義と理解を助け、正しいやり方で国内市場を成長させるよう助言した。「研究は市場に対して直ちに影響を与えるわけではありませんが、市場の未来を築くのに役立ちます」。

三上教授はまた、学者は市場の現在の需要を追うだけではなく、その未来のニーズを創り出すべきだと示唆した。「学生は市場の現在のニーズをオンラインで簡単に学ぶことができます。教授たちは、未来にインパクトを与えてオリジナルな市場を創り出す方法を彼らに教えることにフォーカスする必要があります」。

聴衆には多くのゲーム好きがおり、事業主や若い起業家や市場の専門家らもそこには含まれていた。

ある使節、独立のゲーム開発者マシェル・アブル-ナジャは、ジッダで行われた初めての同類のイベントである今回のセミナーについて、「とても得るものが大きかった」と語った。

彼女はArab Newsに述べた。「私は新しくこの市場に参入し、私自身のゲーム開発に取り組んできました。私はスタートのやりかたや何をすべきか、そしてどんなビジネスモデルに従うべきかについて、アイデアを得るためにここに来ました」。

アブル-ナジャは、サウジアラビアがゲーム開発の分野において多くの才能を有する一方で、市場に十分にさらされていないこと、各々が支援や本物のチャンスを必要としていることを付け加えた。

フリーランスの事業開発者であり賞を得たアプリの設計者であるエマン・ナハスは、同イベントは、専門家たちと会い、そして自身のビジネスを別の段階に持っていくための「黄金の機会」を提供してくれたと話した。

「私は、懸案のゲーム計画を進展させる手助けとなりうる多くの新しいアイデアを再編成しました。私は昨年、VRゲームの開発に取り組んできましたが、いくつかのことについて少し手助けを必要としていました。私は今日、必要としていたものを発見したと思います」と彼女はArab Newsに伝えた。