• ニューデリーで行われているイベントは、3回目にして初めてサウジアラビア国外で開催された「メディア・オアシス」である
• 来訪者をサウジアラビアの遺産や未来のインフラのバーチャルツアーに誘うエキシビションである

ラハフ・ジャムビ

ニューデリー：ニューデリーのG20サミットに合わせてサウジメディア省主催の特別エキシビションが開催されている。「ビジョン2030」に基づくサウジの大規模プロジェクトをマルチメディアでインタラクティブに体験できるイベントだ。

3日間の「メディア・オアシス」は、オベロイ・ホテルを会場に、サウジの最重要計画である5,000億ドル規模のスマートシティ・プロジェクトNEOM、サウジのエネルギー、スポーツ、文化の各省庁、そしてサウジ当局の未来投資イニシアチブ「インベスト・サウジ」、サウジ・データAI庁、王立伝統芸術研究所との提携で開かれている。

9日のエキシビションの開幕には、G20サウジアラビア代表団の閣僚のほか、各国担当者、数十の国際メディアが出席した。

会場で、サウジ政府コミュニケーションセンターのパートナーシップ責任者、アルハヌーフ・アボハイメド氏は、アラブニュースに対し、「『メディア・オアシス』は、最新テクノロジーを活用してメディア報道を再定義し、全国的イベント、大きなできごと、サウジアラビアの国際活動を高い創造性、革新性、卓越性をもって伝えることを目指すメディア省の新しい取り組みです」と説明した。

今回のエキシビションは、サウジアラビアの社会経済多角化計画「ビジョン2030」に基づいて「最先端の技術を活用し、重要な国家変革のイニシアチブが達成した成果を披露する」機会だという。

インタラクティブなエキシビションでは、来訪者はバーチャルツアーに参加し、ユネスコ級のサウジアラビアの遺産、紅海沿岸のリゾート、クリーンエネルギーを実現する新しいハイテクソリューション、未来の住宅デザインとインフラ、かつてないレベルでスポーツを体験できるプロジェクトに触れられる。

「メディア・オアシス」は3回目の開催だが、ニューデリーという王国外での開催は初めてだ。過去2回は今年6月にジェッダで行われている。

インドの来訪者は、エキシビションの没入型の体験だけでなく、サウジアラビアがリードし、開発を進めた持続可能なソリューションにも魅了されていた。

「サウジアラビアが先進技術を活用してこのような素晴らしい成果を生み出した過程が見られるのはとても興味深いです。私が特に良い、楽しいと思うのは、持続可能性のコンセプトで一貫していてそれを目撃できることです」と、ソーシャルメディアインフルエンサーのハリプリヤ・アローラ氏はアラブニュースに語った。

「たとえば、SABICの発表を見ていると、海洋廃棄物をリサイクルし、そこから有用なものを生み出すというアイデアに積極的に投資していることがわかります。持続可能性がいかに重要で妥協が許されないか、いかに未来が持続可能性に左右されるかを理解する上で実に役立ちます」

それは、サウジアラビアで暮らしたことのあるジクルル・ラーマン氏のような来訪者にとっても、目を見張る体験だった。ラーマン氏は、サウジアラビアが近年立ち上げたプロジェクトの多さ、そしてあらゆる産業や分野で「進歩に弾みがついている」事実に感心していた。

「サウジアラビア王国の進歩は世界には知られていないので、他の国でもこのようなイベントを開催してほしいと思います」とラーマン氏は言った。

「『メディア・オアシス』は優れたイニシアチブです。サウジアラビア王国の今の姿です。インドのような国では本当に必要な機会でした」