
アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアは、「人権の促進と擁護を非常に重要視している」と、サウジ特使が24日、語った。
人身売買と闘う国連世界行動計画に関する国連総会のハイレベル会合で演説したサウジアラビアのモハメド・アル・アティーク国連副代表は、これらの権利には、「正義、自由、平等の原則に基づくイスラム法シャリーアの規定に基づいて、確実に人間の尊厳を守り、権利を擁護し、自由を維持する規制や指令が、柵のように張り巡らされている」と述べた。
同氏は、このアプローチは、サウジがこの分野で成し遂げ、引き続き達成している目に見える成果の対価として、同国の世界的ランクを向上させたと述べた。
アル・アティーク氏は、2009年の国王令によって発表された人身売買犯罪対策制度は、これらの犯罪と闘う上ためのサウジの最も重要な規制の1つであると述べた。
この制度は、これらの罪を犯した者に対する罰則が規定されているだけでなく、人身売買の被害者の権利や、被害者に対してこれらの罪を犯した者の証拠収集・捜査・裁判を行う各段階で被害者に提供されるべきケアについても明確にしていると、同氏は語った。
これは、イスラム法シャリーアの規定や、王国が当事者として関わっている関連国際基準に沿ったものであると、同氏は付け加えた。
また、国の取り組みを確実に調整・統合するために、人権委員会の中に人身売買対策を担当する委員会を設置する閣議決定が行われ、そのメンバーにはこれらの犯罪との闘いを委任されている政府機関の代表者が加わることになったと、同氏は述べた。
同氏は、関係当局が人権高等弁務官事務所と協力して、サウジアラビアにおける人身売買犯罪と闘うための国家計画を策定し、これを防止し、闘うための国の取り組みのロードマップとして役立てていると述べた。
アル・アティック氏は、この問題はサウジにとって引き続き最優先課題であり、懸念事項であるため、同国が国内外での取り組みや注意を2倍に強化することになっているとし、「この犯罪と闘い、全ての人間の尊厳と自由を確保するのを後押しする、国際社会とのあらゆる側面での協力」を歓迎すると述べた。