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サウジアラビア、2020年に1兆200億リヤルを支出の見通し

サルマン国王が閣議で2020年予算を発表した。(SPA)
サルマン国王が閣議で2020年予算を発表した。(SPA)
10 Dec 2019 12:12:05 GMT9

Noor Nugali、リヤド

  • サルマン国王は2020年の予算を発表。8,330億リヤルの歳入と1,870億リヤルの財政赤字を見込んでいる
  • 同国のモハメド・アル=ジャダーン財務相は、政府として民間部門の開発へ引き続き注力すると発表

サウジアラビアは、経済および社会の改革の加速を受け、来年の支出を1兆200億リヤル(2,720億ドル)と見込んでいる。

予算案では、歳入を8,330億リヤル、赤字額を1,870億リヤルと見通している。この数字はサルマン国王がリヤドで開かれた閣議で発表した。

 9日リヤドで予算の内訳を発表した同国のモハメド・アル=ジャダーン財務相は、来年の支出額は2019年を下回る予想だが、政府として引き続き民間部門の開発に注力すると述べた。

「大規模なプロジェクトや有望なプロジェクトの支援は引き続きおこなっていきたい。民間部門の賦活化はビジョン2030の最優先課題だ」と同氏は語った。

今回の予算案策定には、2019年の改革の加速化やその他多くの重要イベントが背景としてある。1兆7,000億ドルと、世界最大の株式売却となるサウジアラムコの新規株式公開や、迅速な観光ビザ発給などがそれだ。

同国財務省は今年の予算案発表に合わせ、海外投資家らの訪問を受け入れた。これには、海外からの観光客への開放にともない投資を呼び込んでいる同国周辺の多くの遺跡のうち、ユネスコの世界遺産に登録されているアル=トライフ行きも含まれている。

石油による収益への依存を軽減することはサウジがビジョン2030の改革を進めるうえで主軸となる課題だが、同国や湾岸産油諸国の支出傾向は依然として主に石油により牽引される格好だ。

米国事業者によるシェールガス産出の急増を受け市場の均衡を維持するため、ロシアを含むOPEC+産油国グループを通じた産油量削減の調整が2017年以来続けられている。

同国は先週、旗振り役となってさらなる減産の実施に向けた合意をOPEC+諸国との間で取り付けた。世界市場での石油の供給過剰を回避することがねらいだ。

記事終わり

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