• シェイク・アブドッラー・アル・アシェイク氏は「アフリカとアラブ世界の上院、諮問評議会、および同等の議会連合」第11回会議で代表団の団長を務めていた
• スーダンも国連安保理決議を歓迎

アラブニュース

リヤド：シェイク・アブドッラー・アル・アシェイク・サウジアラビア諮問評議会議長は、国連安保理決議によって先日、イエメンの武装勢力フーシ派がテロ集団に指定されたことを歓迎した。サウジ通信社が3日、報じた。

同氏は「アフリカとアラブ世界の上院、諮問評議会、および同等の議会連合」第11回会議で諮問評議会の代表団の団長を務めている。同会議は3日にモロッコで始まった。

サウジはこの安保理決議を歓迎する、とアル・アシェイク氏は繰り返し述べた。 これまで特定の個人や組織に限られていた武器禁輸措置の対象が、同決議によって武装勢力フーシ派の全メンバーに拡大される。

サウジは、同決議がフーシ派とその支援者の活動を終わらせ、それらによるイエメン国民や国際安全保障、国際平和に対する脅威をなくす取り組みに貢献することを期待している、と同氏は述べた。

国連安保理は28日、親イラン武装組織フーシ派に対する武器禁輸措置を拡大する決議を採択した。安保理は、フーシ派はイエメンの平和・安全・安定を脅かし、民間人や紅海を航行する船舶、サウジ・UAEの標的への攻撃に関与しているとしている。

「サウジは、イエメンの安全と安定を達成し、イエメン国民の苦痛を軽減することを切望している」とアル・アシェイク氏は述べた。

サウジは「中東の安全を撹乱するためにフーシ派がサウジ・UAEの民間施設や重要施設、紅海の国際航路に行った攻撃を回避・非難した」と同氏は補足。サウジがこの危機に対する包括的な政治的解決を達成するため、あらゆる地域・国際的イニシアティブ・取り組みを支援し続けていることを指摘した。

一方、会議中、アル・アシェイク氏は次のように述べた。「サウジはアフリカ諸国の開発と投資に貢献し、アフリカ諸国の安全・安定・紛争解決の基礎を築くための国際・地域的活動を支援することに意欲的だ」

同氏はまた、サウジがテロや過激思想と闘い、安全保障能力を向上させる取り組みを非常に重視していることは、アフリカ大陸の反テロ活動を支援するために1億1000万ドルを拠出していることに反映されていると話した。

アル・アシェイク氏は、昨年5月にパリで開催された、アフリカ諸国への融資に関するサミットでのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の発言に言及した。皇太子は、アフリカ大陸の将来が極めて重要であることと、特にアフリカやその他の地域の低所得国で新型コロナウイルスワクチンを迅速かつ公平に世界規模で配布する必要があることを強調した。

サウジは「公的投資基金（PIF）」を通じてエネルギー・鉱業・通信・食糧部門などで数多くのプロジェクトや活動を実施しており、その総額は約40億ドルに上る、と同氏は述べた。

同氏によると、過去40年でPIFはアフリカの45カ国以上に対し、580件、約135億ドル相当の融資と供与を行っており、フランス開発庁と共同でサヘルの国々の開発のための2億ユーロ（2億2100万ドル）のイニシアティブを発表している。さらにサウジは今後、アフリカの途上国を支援するプロジェクト・供与・融資を実施する予定だ。

同氏はまた、サウジは経済・社会的影響と同様に、気候変動の課題を懸念していると述べ、同国の国際的地位および世界経済の安定における重要な役割を考え、同国が気候変動に関する国際協定を順守していることを強調した。

同氏はまた、地域のロードマップを作成するために10月に開催された中東グリーン・イニシアティブ・サミットを通じた、気候関連の課題に取り組むための同国の取り組みについて話した。

会議では、多分野の課題に対応するための、アフリカとアラブの協力に関する議論が行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響を緩和するための経済開発復興、開発政策や持続可能な投資における若者や女性の役割、中南米・カリブ海諸国の議会との協力強化などだ。

スーダンも武装勢力フーシ派をテロ集団に分類する国連安保理決議を歓迎し、これにより国内での対立や、紅海の航行の安全と治安に対する脅威を含むフーシ派の広範な違反行為の終結につながり、民間人への人道援助の提供が容易になることを願っていると発表した。

スーダン外務省は、フーシ派によるサウジとUAEでの民間人や民間施設への攻撃を非難し、イエメン危機の平和的解決に向けた努力への支持を新たに表明した。