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リヤド:イエメンのフーシ派は19日、サウジアラビア南部と西部の様々な標的をミサイルや無人機で攻撃したが、「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」の防空網にすべて迎撃された。国営メディアが20日未明に報じた。
国営メディアが報じた連合軍の声明によると、フーシ派による「敵対的な試み」の標的となったのは、アル・シャキークの海水淡水化プラント、ジーザーンにある石油会社アラムコの施設、南部のダーラン・アル・ジャヌーブ市にある発電所、ハミース・ムシャイト市のガソリンスタンド、そしてヤンブーにあるアラムコのプラントだった。
国営アル・エフバリヤTVはその後、経済活動に関連する施設を狙った無人機3機を撃墜したという連合軍の発表を報じた。
アル・エフバリヤTVの報道によると、連合軍はサウジアラビア西部の紅海沿岸に位置する工業都市ヤンブーにあるアラムコの液化天然ガス(LNG)施設に対する攻撃も阻止したという。
国営サウジ通信は連合軍の声明を引用し、連合軍の防空網が無人機とミサイルを撃墜したと報じた。攻撃で多少の被害があったが、死傷者は出なかったという。
連合軍は、「サヌア国際空港から行われた敵対的な越境攻撃を追跡している」と述べた。
国営サウジ通信がTwitterに投稿した映像や画像には、ハミース・ムシャイトの施設で建物や車に被害が出ている様子が映っている。
2015年からイエメンで戦っている連合軍は、経済活動に関連する施設や民間施設を標的とする最新のフーシ派による攻撃の激化は湾岸諸国の協議呼びかけに対して反応したものだと述べた。
今週、6か国からなる湾岸協力理事会が3月29日からリヤドで開催するイエメン紛争に関する協議へフーシ派の出席を呼びかけたが、フーシ派はこの提案を拒否した。
#عاجل
— واس العام (@SPAregions) March 19, 2022
مقاطع فيديو وصور لبعض الأضرار المادية جراء المحاولة العدائية من قبل المليشيا الحوثية لاستهداف محطة الغاز بخميس مشيط.#واس_عام pic.twitter.com/YlUrZ76GGf
サウジアラビアはイエメンにおいて、国際的に承認されたイエメン政府を支援する連合軍を率いており、連合軍は2014年半ばからフーシ派との凄惨な戦争に参戦している。
この戦争によって直接・間接的に数十万人の命が奪われ、数百万人が避難しており、国連はこうした状況を世界最悪の人道危機と呼んでいる。
イランの支援を受けるフーシ派は、頻繁にサウジアラビアの空港や石油施設を標的にしており、アラブ首長国連邦の施設に対する攻撃も行っている。
3月19日、迎撃されたミサイルの破片が落下し、ジーザーンの駐車場内にあった車両数台が損傷した。(国営サウジ通信)