ザイド・カショギ
リヤド:サウジアラビアのサルマン国王人道援助救援センター(KSrelief)とユニセフ(国連児童基金、UNICEF)は29日、イエメンの子どもたちが質の高い教育を受けられるよう支援することを目的とした、700万ドルを投じる共同活動協定に調印した。
約60万人の子どもたちと7千人の教師、そして5万4千人のイエメン人が、この協定のもとで提供されるサービスの恩恵を受けることになる。
KSreliefはこれまでにもイエメンで、同国の教育分野を支援するための国連や国際機関とのいくつかの共同プロジェクト、さらに総額ほぼ1億2200万ドル相当の教育に関する26件に及ぶプログラムをイエメンで実施してきた。
今回の合意では、紛争が続くイエメンの避難民の子どもたちが安全な環境で質の高い教育を確実に受けられるよう、教育に関する戦略が策定される予定である。
子どもたちには心と体両面の健康と幸福のためのサポートを提供し、教師たちには戦争の影響を受けた子供たちを指導するための研修プログラムを実施していく。
今回の合意では、KSreliefのアブドゥラー・アルラビア総合スーパーバイザーとユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長が両組織を代表し、署名を行った。
この合意の一環として、教育を通じて未来を築くために子どもたちを学校に戻すことの重要性について、保護者の意識を高めるためのキャンペーンも実施される予定とのことだ。
アルラビア総合スーパーバイザーは、今回の合意はイエメンの教育分野を支援するサウジアラビアの人道的努力の延長線上にあるもので、また「社会の繁栄の主要なエンジンであり、国家の進歩への大動脈でもある(教育という)この重要不可欠な分野」の振興を目指すものだ、と述べた。
また、KSreliefはユニセフと連携し、イエメンの子どもたちの支援とケアを継続的に行っているとも付け加えた。
さらに、KSreliefとユニセフはこれまで、イエメンおよび両組織が密接に協力して活動している他の国々で、何百万人もの子どもたちを支援してきたとアルラビア総合スーパーバイザーは説明した。