
ヘブシ・アル・シャマリ
リヤド:サウジ教育省によるeラーニングの国営プラットフォーム「Madrasati」は月曜日、国連の高官によって遠隔学習プログラムの成功例として高く評価された。
国際教育フェア2022(International Conference and Exhibition for Education 2022)で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)教育担当事務局長補のステファニア・ジャンニーニ教授は、この取り組みを賞賛し、学生や教師のデジタル学習の機会を広げるうえで重要であると述べた。
会議はリヤド国際コンベンション&エキシビションセンターで開かれ、月曜日には、教育におけるテクノロジーの活用について各国の代表者が意見を交わした。特に人工知能に焦点を当て、今後の教育分野の発展におけるテクノロジーの不可欠な役割について議論した。
ジャンニーニ教授は、「この展示会は、教育のため、また多くの課題に取り組み、チャンスを活かすために、今日必要とされているものの精神を捉えている」と述べた。
ジャンニーニ教授は、新型コロナウイルスの流行をきっかけに、かつてないほど急激にイノベーションが進展したことで、学びの継続を図るための新たな連携が生まれたと指摘した。
さらに、「私たちの使命は、誰一人取り残すことなく、全ての子ども、若者、大人が生涯を通じて活躍できる知識とスキルを身につけられるよう、教育における新たな社会契約を構築することによって私たちの未来を共に再考し、全ての人にとってより平和で、豊かで、持続可能な世界を創造することだ」と述べた。
会合は4日間にわたって開かれ、英首相のサウジアラビア担当教育特使であるスティーブ・スミス教授は、テクノロジーは課題解決に不可欠な要素であると述べた。
アラブ首長国連邦のアル・ハンマーディ教育相は会議で「アラブ世界にとって、今こそ知識基盤経済の要求に応え、テクノロジーの進歩に対応した国の教育システムを検討する絶好の機会だ」と述べた。
エジプトのタレク・シャウキー教育相は、コロナ禍においてテクノロジーが果たした極めて重要な役割を強調し、サウジアラビア教育省のeラーニング担当総管理官アウフド・アルファリエス博士は、革新的な課題解決策について国際的な観点から話した。
アルファリエス博士は、最近の世界的な傾向から、公教育におけるデジタル・サステナビリティを支援するために、eラーニングの導入を加速させることが急務であると考えられると述べた。
一方、キング・サウード大学情報技術学部ヘンド・アル・カリファ教授は、AIの教育における重要性と、日常生活での利用拡大について強調した。
ハーバード大学のウェンディ・パーセル教授は、ICT教育におけるデジタル・トランスフォーメーションとイノベーション、そしてコロナ禍でいかに教育のデジタル化やオンライン学習への移行が加速したかについて語った。