
アラブニュース
ワシントン:サウジアラビア国防副大臣のハーリド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ王子がワシントンで米国のアントニー・ブリンケン国務長官と会談し、両者は地域におけるイランの不安定化政策と対峙する両国の共通のビジョンを確認したと、国営サウジ通信が22日に報じた。
両者はまた、イエメンの最新の動向についても議論し、ハーリド王子は、イエメン国民が「イエメンを平和と発展へと導く包括的な政治的解決に至る」ことをサウジアラビアが強く願っていることを再確認した。
「会議の中で、両者はサウジアラビア王国とアメリカ合衆国間の戦略的・歴史的関係とそれらを強化する方法について検討した」と、国営サウジ通信は報じた。
同国防副大臣とその代表団は、米国・サウジアラビア戦略的合同計画委員会の下で、サウジと米国のパートナーシップや、両国間の現在および今後の戦略的軍事・防衛協力について検討を行うため、17日から米国の主要幹部との一連の会談を開始した。
ハーリド王子は先立って、ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安全保障担当補佐官、ロイド・オースティン国防長官、コリン・カール政策担当国防次官、ウェンディ・R・シャーマン国務副長官らと会談を行った。
副大臣はまた、米国のティモシー・レンダーキング・イエメン担当特使とも会談し、イエメンの最新の動向について議論した。
「私は特使に対し、サウジ主導の連合軍がイエメン大統領指導評議会とその支援団体を支援すること、また、イエメンを平和と繁栄に導く危機の包括的政治解決に至ることを我々が願っていることを確認した」と、国防副大臣はツイートで述べた。
ブリンケン長官との会談で、ハーリド王子は、イエメンにおける正統性回復のための連合軍とイランが支援するフーシ派民兵との間で発表された停戦は「概ね」有益である一方、国連と国際社会には果たすべき重要な役割があると指摘した。
副大臣は、国連と国際機関は、「タイズの道路を開き、フダイダ港の収益を預け、イエメンを安全、安定、建設、繁栄へと動かすための和平努力に真剣に取り組むよう、フーシ派民兵に圧力をかける」必要があると述べた。
不安定化を招くイランの活動に関して、ハーリド王子とブリンケン長官は、イランの核問題や同国の弾道ミサイル開発プログラム、テロ支援への対処など、イランの脅威と対峙するための「安全保障と外交での協調」について協議した。
双方はまた、地域と世界の安全、平和、安定を維持するための取り組みに関する共通の関心事、相互連携、継続的な協力の様々な話題についても議論した。
国営サウジ通信は、双方はさらに、「ビジョン2030の枠組みの中でサウジが目にしている発展について検討し、相互尊重と内政不干渉に基づく両国間の協力と対話を称賛した」と報じた。
ハーリド皇太子は、サウジの軍事能力を発展させ、防衛上のニーズを満たす上で、米国がサウジへの支援を確約したことを歓迎した。
会談には、リマ・ビン・バンダル・ビン・スルタン・ビン・アブドルアジーズ駐米サウジ大使やモハメド・ビン・サイード・アル・ジャーベル駐イエメン・サウジ大使、サウジおよび米国の多数の高官が出席した。