
アラブニュース
リヤド:非イスラム教徒をメッカに不法入国させた容疑でサウジアラビア国民が逮捕されたことを受け、サウジアラビアの住民は金曜日、サウジアラビアの聖地の神聖さを尊重するよう要請された。
二聖モスクの事務総長であるシェイク・アブドルラフマン・アル・スダイス氏は、聖地に関する規則と指示に従い、すべて遵守する必要性を強調した。
彼は、二聖モスクの神聖さはサウジアラビアにとって越えてはならない一線であり、関係者の国籍や仕事の内容にかかわらず、いかなる違反も許されるものではないと述べた。
メッカ警察は、米国市民権を持つ非イスラム教徒のジャーナリストがメッカに入ることを可能にしたことに加担し、「非イスラム教徒がメッカに入ることを禁止する法律に明確に違反」したとして、サウジアラビア国民を検察に送致したと発表した。
警察報道官は、サウジアラビアを訪れる外国人は、特にメッカのグランドモスクとマディーナの預言者モスクに関して、同国の法律を尊重し遵守しなければならないと述べた。
この米国人ジャーナリストは、先週ジェッダでジョー・バイデン米国大統領の訪問を取材していた、イスラエルのチャンネル13ニュースの国際編集長兼コメンテーターのギル・タマリー氏と思われる。同チャンネルは、タマリー氏が車でマッカに移動し、イスラム教徒がハッジの際に集まる聖地アラファト山に登る様子を10分間放送した。
イスラエルのエサウィ・フライジ地域協力大臣は、この放送内容を「愚かで有害」だと評した。「視聴率のためだけにこれを放送するのは無責任で有害だ」と彼は述べた。
ネット上で激しい怒りが渦巻くなか、タマリー氏は謝罪した。彼は、イスラム教徒を怒らせるつもりはなく、メッカの「重要性」と「宗教の美しさを紹介」したかったのだと語った。