
ヘブシ・アルシャマリ
リヤド: キングアブドゥルアズィーズ国立対話センター評議会会長でありキング・ファイサル国際賞の事務局長でもあるアブデュルアズィズ・ビン・モハメド・アルスバエル博士が、文化省による「サウジアラビア文化賞(National Cultural Awards)」の第二開催期間中に文化パイオニア賞を受賞した。
アルスバエル博士は際立った文筆活動と文化活動、またサウジの文化、有識者、文学に奉仕しながら数々の指導的地位や学術的地位に就くなど文化行政において果たした役割を認められて受賞となった。
このイベントはムハンマド・ビン・サルマン皇太子による後援の下で開催された。
「国際的な卓越した文化の賞」と称される世界的な賞はイベントの次のセッションで開始されると主催者側が発表した。この賞は、世界的および地域的文化に貢献し文化的景観を豊かにする個人や機関を評価、賞賛する賞となる。またこれによって、文化的創造や表現への新しい道を切り開いて世界との文化的対話を促進するサウジアラビアの決意を再確認することになる。
Meet the winners of this year’s #NationalCulturalAwards, who have each made outstanding contributions to the Kingdom's cultural sector.
— Saudi Arabia Ministry of Culture (@mocsaudi_en) September 9, 2022
Congratulations to you all! 🏆#SaudiMinistryOfCulture pic.twitter.com/jWUweSJsxz
サウジ文化大臣バドル・ビン・アブドゥラー・ビン・ファルハーン王子の代理として述べた演説のなかでハメド・ビン・モハメド・ファイズ文化省副大臣は「二聖モスクの守護者の支援と、一番の支持者としてサウジ文化を支える皇太子殿下の援助を受けた文化イベントで創造性に富んだ著名人たちを祝い、皆さまを文化の中心地、知識の光、芸術のオアシスへと迎え入れることができ光栄です」と語った
「この国の歴史的豊かさと文明、そして人々の創造力のおかげでサウジアラビアは進化した文化の地となり、『ビジョン2030』のように文化省は創造性あふれるサウジの宝にスポットを当てることができました」と副大臣は述べた。
また副大臣は「サウジアラビア文化賞の構想はクリエイターたちを刺激し、これからさらに文化的に発展し認識を広げていくために必要な支柱となりました」と述べた。
文化部門の受賞者も発表された。
作家で映画製作者のバドル・アル・ハムド氏は映画界、出版界での主導的取り組み、翻訳および技術的プロジェクトにおける尽力を評価され「若者文化」賞を受賞した。ハムド氏は文化的作品を相互作用的に発信する世界発のセンター「創造性と革新性メナバースセンター(Center Menaverse for Innovation and Development)」を設立、また「意義(Meaning)」と呼ばれるプラットフォームを確立して知識や芸術的かつ哲学的コンテンツを広めた。ハムド氏は哲学と人文科学で30の書籍を翻訳するプロジェクトを成し遂げた。
Just announced! 📣
— Saudi Arabia Ministry of Culture (@mocsaudi_en) September 9, 2022
The 2023 #NationalCulturalAwards will include a new international category to celebrate the achievements of global cultural pioneers, reaffirming our commitment to cultural exchange between #SaudiArabia and the world. #SaudiMinistryOfCulture https://t.co/scWdqW1MC0
キファ・ブ・アリ氏は文学賞で1位を獲得、ジャリル書店は出版賞を受賞した。翻訳家で詩人のシャリーフ・ボゴナ氏は翻訳賞を受賞、サミラ・アロタイビ氏はファッション賞を受賞。絵画・彫刻の研究者アハメド・アルネガイザー氏は国家遺産賞、アブドゥルサマド・アルハウサウィ氏は料理芸術賞を受賞した。
アーティストのムハンマド・ショヌー氏は視覚芸術賞、アリ・コブラニ氏は演劇・舞台芸術賞を受賞。バンダル・ビン・オベイド氏は音楽賞、ファイサル・バットヨール氏は映画賞、ムハマッド・シャヒラ氏は建築・デザイン賞を受賞した。
ディルイーヤ・ゲート開発局は国有部門で文化団体賞を受賞、Misk芸術院は 非営利部門で文化団体賞を受賞し、Music Home School of Artは民間部門で文化団体賞を受賞した。
キング・アブドゥルアズィーズ大学にある大学院研究と学術研究のための情報コミュニケーション学部のアハメド・キルアン・アル・ザハラーン副学部長はアラブニュースに、文化遺産の上に成り立つ国家は世界の文化景観の最前線へと自国を高めていくことができると語った。
文化の象徴は国家へ大きく貢献していることから、高く評価され認識されるにふさわしく、また文化的記憶を残して未来の世代が同じ道を辿っていくよう働きかけるためにも文化の象徴は評価、認識される価値がある、とアル・ザハラーン氏は述べた。
またアル・ザハラーン氏は、文化省には文化遺産に活力を与え、文化活動を支援し、経済的かつ道徳的に知識人たちを励ますという重要な義務があると語った。
ブックフェアの開催、文化フェスティバルの企画、会議の開催、文化機関の支援、知識人の評価、野外文化イベントの参加、個々にイベント参加する知識人のサポート、地理的境界線を越えて地域の文化を紹介し伝えるためのミーティングや野外展示といった国内での文化活動のなかにはっきりとサウジの文化運動は表れている。
ウナイザにあるメディア・広報協会取締役会長のアブデュルアズィズ・アル・ケシャイバン氏は、地域文化の象徴を認識することは文化的パイオニア、クリエイター、達成者たちを評価することにつながると述べた。
アル・ケシャイバン氏はまた、文化運動には様々なプラットフォームが見られ、公的な文学クラブ、民間の文学的な集まりの場や文化カフェがその中でも最も重要だと述べた。
文化の発達と前進には教育と知識が大切だとアル・ケシャイバン氏は語った。