
ラシド・ハッサン
リヤド: 中国の習近平国家主席は7日水曜日にサウジアラビア王国に到着し、3日間の滞在中にサウジアラビアおよびアラブの指導者らと会談を行う予定である。
今回の訪問中には、サウジアラビア中国首脳会議、協力と発展に向けたリヤド・アラビア湾中国首脳会議、協力と発展に向けたリヤド・アラブ中国首脳会議の3件の首脳会議が予定されている。
サウジ通信社の報道によれば、これらの会議には両国および国際機関の幹部や高官らが30名以上参加する予定であり、この会合の重要性と地域的・国際的注目の高さが浮き彫りとなった。
今回の習主席訪問は、サウジアラビアと中国の指導者が願う二国間関係の強化、戦略的パートナーシップの拡大、そして、共通の利益をもたらす政治的・経済的な可能性を実現したいという意向を反映したものである、とサウジ通信社は伝えている。
同通信社によれば、習主席の訪問中、1100億リヤル(293億ドル)超に相当する20以上の初期合意が両国間で締結される予定である。
さらに戦略的パートナーシップや、サウジアラビアのビジョン2030の開発・多様化プロジェクト実施と中国の一帯一路構想とを調和させるための計画合意も行われる。
サウジアラビアは、中国との間で、貿易と投資を支えるための強力な戦略的パートナーシップ構築を目指している。
2005年から2020年にかけて、サウジアラビアは中国の対アラブ諸国投資の最大の受け手となった。
サウジアラビアへの投資はアラブ地域全体への投資のうち20.3%以上を占め、投資額は1969億ドル相当であった。
両国は、サウジ基礎産業公社・福建聯合石油化工グループの立ち上げを準備中である。
同社は石油化学製品製造用の大容量プラントを含む推定225億リヤル相当の合弁事業であり、うち51%をサウジ基礎産業公社が出資する。
近年の両国の関係は、貿易・投資以外にも、文化交流を中心としてより広範に拡大・発展し続けている。
例えば、サウジアラビア文化省は2019年に「サウジアラビア・中国の文化的協力のためのムハンマド・ビン・サルマン皇太子賞」設立を発表し、これは習主席の訪問中に正式に発足する予定である。
この賞の目的は、アラブの芸術、相互理解、文化交流や、アラビア語の促進であり、両国関係の文化的側面をさらに強化したいというサウジアラビアの意向が反映されている。
サウジアラビアでは、多くの大学や学校で中国語の授業が行われている。他方、中国では44校の大学でアラビア語の授業が行われている。