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次の駐日アラブ首長国連邦大使を目指すエミラティ

大阪万博の勝利を祝い、日本の委員長(右側)および副委員長(左側)と一緒に写真を撮るサウード・アル・ヌーリ氏。(提供)
大阪万博の勝利を祝い、日本の委員長(右側)および副委員長(左側)と一緒に写真を撮るサウード・アル・ヌーリ氏。(提供)
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14 Aug 2020 02:08:04 GMT9
14 Aug 2020 02:08:04 GMT9

Shams El -Mutwalli、ドバイ

サウード・アル・ヌーリ氏は2020年ドバイ国際博覧会で海外参加チームのアソシエイト・ディレクターを務めるエミラティで、日本を含む33か国の参加を監督する。

2020年ドバイ国際博覧会は中東で開催される最初の万博であり、190か国が集いアラブ首長国連邦の文化を探索しつつ、イベントやアトラクションを通してイノベーション、芸術、文化の発展に貢献する。

同氏は日本に住んでいた間、2020年ドバイ国際博覧会のコンサルタントを務めており、将来日本でアラブ首長国連邦大使になるという夢を抱いた。

The UAE National Service は約3年前、日本にいるアル・ヌーリ氏のビデオを撮影し啓発した。

「UAEと日本をつなぐことへの情熱が、私の最大の動機と意欲になりました。初めて日本を訪れたとき、日本の社会を実際に理解してゆくには自分自身が日本の文化に浸りきる必要がある、とはっきり分かりました」と同氏はアラブニュースジャパンに語った。

アル・ヌーリ氏は、日本語の習得を通じてこの使命を果たした。

ひらがなとカタカナの基礎を学ぶのは造作なかったが「クラスが本格的に漢字の学習に入ると、私は漢字を熟知している中国人が大半のクラスメートに後れを取り始めました。でも決してあきらめませんでした。」

日本に住んで、アル・ヌーリ氏は日本とUAE間に存在する文化的つながりに気付いた。

どちらの文化も、年長者への敬意を尊び、親切を肯定し、人生から与えられるものに対し心からの感謝を表す。

アル・ヌーリ氏が日本に関心を持ったきっかけはアニメと、オンラインゲームだった。こうした日本文化とのちょっとした出会いが、「日本人と日本文化に対する格別の情熱」を生んだ、とアル・ヌーリ氏はアラブニュースジャパンに述べた。

日本文化に対する深い理解により、同氏は2020年ドバイ国際博覧会の日本館が掲げたテーマも読み解いた。

そのテーマ『Join. Sync. Act(出会う・共感する・そして動き出す)』は、「集団的努力の重要性、つまり日本にすっかり染まったと思えたそのやり方を私に伝え、社会に適応するために」、日本人の生活に参加することで「その一部となる必要がありました」と語った。

アル・ヌーリ氏はまた、日本館の建築で使用された伝統的なアラベスクと日本の麻の葉文様に言及した。

「これは2つの文化を結びつけるという究極の目標へ向けて両種類の建築をつなぐ優れた方法だと思います。そしてドバイ万博のテーマ『Connecting Minds, Creating the future(心をつなぎ、未来を創る)』とも調和しています」とアル・ヌーリ氏は述べた。

2020年ドバイ国際博覧会におけるアル・ヌーリ氏の現在の役割は、エネルギー政策に焦点を当て環境工学の修士課程を修了し、エネルギー使用における技術的、経済的、法的側面を完全に把握した同氏のエネルギー分野における専門知識に大きく依存している。

アル・ヌーリ氏は、アラブ首長国連邦と日本の現在の関係を進展させるため、エネルギー供給と関連する問題における自分の理解を役立てようと考えている。

同氏は「以前、ソロモン諸島の太陽熱発電所建設においてUAEとニュージーランド間でなされたような、UAEと日本間のエネルギーに関する多面的な取り組み」に焦点を当てるつもりである。

アル・ヌーリ氏は2020年ドバイ国際博覧会が成功裏に実施されるまでやり抜くつもりだが、そこからの進展を望んでもいる。

「私は外務・国際協力省に移動し、そこで外交官としての地位を手に入れたいのです。それからUAEと日本の関係における専門家となるために働き、いつの日か、情熱と献身が実るなら」大使になるという夢を叶えたい、と同氏は語った。

アル・ヌーリ氏はUAEにどんなチャンスがあるかを指摘し、同様の道を進むようUAEの若者たちを促す。持続可能性、外交、あるいは文化交流を専門とするかどうかにかかわらず、自分の道を見つけることが成功への動機となる、と語った。

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