
ラシド・ハッサン
リヤド:中国の習近平国家主席は9日、サウジの首都で開かれたサミットで、湾岸諸国との緊密な安全保障・エネルギー関係を強調した。
サウジ、湾岸諸国、その他のアラブ諸国の首脳らと共にサミットに出席した習主席はこの会議について、エネルギー資源が豊富な中東との関係にとって歴史的なマイルストーンとなったと評した。
習主席は中国・湾岸協力理事会(GCC)サミットの冒頭で次のように述べた。「中国は、GCC諸国が自国の安全を維持し(…)湾岸諸国の集団的安全保障枠組みを構築できるよう、引き続き確固として支援していく」
サウジ・中国サミットの後に出された共同声明によると、サウジアラビアと中国は、対外政策の一環として関係を優先し、発展途上国のための協力と連帯のモデルを設定することを誓った。
両国は、それぞれの核となる利益を相互に確固として支持し、それぞれの主権と領土的一体性の維持を相互に支援し、内政不干渉の原則、国際法のルール、国際関係の基本原則を守るための共同努力を行うことを再確認した。
中国側は、サウジアラビアが自国の安全・安定を維持することを支持すると表明し、同国の内政に干渉するいかなる行動にも反対するとともに同国の民間人や国益を標的とする攻撃を非難することを確認した。
両国は、ハイレベルのサウジ・中国合同委員会を通して協力を強化することで、共通の目標を実現し、両国の政府と民間部門の間のコミュニケーションを増やし、経済・貿易・投資の機会について議論し、それらを具体的なパートナーシップに転換し、経済・発展関係を高めるために協力を強化することの重要性を強調した。
「協力と発展のためのリヤド・湾岸中国サミット」では、習主席はGCC6ヶ国の首脳と会談した。
習主席はGCC諸国の首脳らに対し、「湾岸諸国と中国は経済的・産業的統合を実現できる」と伝え、GCCが世界的課題の克服に成功したことに言及した。
習主席は、湾岸諸国の安全保障に対する中国の揺るぎない支持を誓うとともに、中国は湾岸諸国から大量の石油を輸入し続けると保証した。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下は、このサミットは湾岸・中国の協力強化に対する共通の願望を反映したものとなったと述べたうえで、GCC・中国自由貿易圏の確立についても話し合ったことを明らかにした。
「協力と発展のためのリヤド・アラブ中国サミット」で演説した習主席はこの会議について、アラブ・中国関係における「歴史的瞬間」と評した。
皇太子は、アラブ諸国は中国との関係改善を求めており、パートナーシップの新たな段階に期待していると述べた。
バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王は、3つのサミットを主催したサルマン国王の努力を称賛し、地域および世界におけるサウジアラビアの戦略的役割に言及した。
また、3つのサミットは「我々の国および世界全体の利益と幸福のために」様々な分野における共同協力と協調を強化することに対するGCC諸国、兄弟たるアラブ諸国、友好国である中国の意欲を反映していると述べた。
リヤドの街はサウジアラビア、湾岸諸国、アラブ諸国、そして中国の国旗で飾られていた。