
ラマ・アル・ハマウィ
リヤド:サウジアラビアは国内で「大量」のウランを発見したが、それを同国の原子力産業開発に使用する、とアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子兼エネルギー大臣が水曜日に述べた。
アブドルアジーズ王子は、リヤドで開かれた鉱業会議で「サウジアラビアは原子力を使ってエネルギーミックスを多様化したいと考えている」と語った。
サウジアラビアは「国際的な取り組みと透明性の基準に従って、意欲的なパートナーとの共同事業など、国のウラン資源を活用するつもりだ」と王子は述べた。
これは、「国内使用および、言うまでもなく輸出用のイエローケーキや低濃縮ウランの生産、核燃料の製造を伴う核燃料サイクル全体」を含むものとなる。
UAEは、アラブ世界で唯一、複数基からなる原子力発電所を稼動させている。
同国は、ウラン濃縮そのものや使用済み燃料の再処理は行わないことを表明している。
アブドルアジーズ王子は、未来鉱物フォーラム(Future Minerals Forum)の2日目に講演。鉱業分野で世界のリーダーとなるための政府計画を説明し、再生可能エネルギー開発に対する同国の決意と、グリーン金属産業のグローバルハブとなり同分野への投資拡大につなげるという野心を強調した。
サウジアラビアは豊富な金属や鉱物を有しており、こうした資源は現在世界で非常に大きな需要があるため、それを最大限に活用するための構造とパートナーシップを構築し中だ、と王子は話した。
「最近の調査で、マディーナのジャバルサイードや北部のジャバルカリアなど、国内のさまざまな地勢に多様なウラン資源があることがわかった」と王子は述べた。
「ウランに加え、チタンなどの希少鉱物も国内で大量に確認されており、さらに大きな投資機会となる」
アブドルアジーズ王子は、この会議が「私たちにとってサウジアラビアのイメージを塗り替えるための舞台」だと話した。
王子は次のように語った。「サウジアラビアは、言うまでもなく世界有数の石油産業を有しており、また、炭化水素、再生可能エネルギー、クリーン水素など、石油・ガスでの人工技術を補完するあらゆる形態のクリーンエネルギーにおいて、世界的リーダーへの道を順調に進んでいる」
大臣は、政府は「エネルギーミックスでの野心的な目標」を設定しており、これには「国全体で太陽光、風力、蓄電池プロジェクトを大規模に展開することが必要だ。
こうした部材の製造によっても、銅やアルミニウム、亜鉛、ニッケル、リチウム、シリコンなどの鉱物の需要が急増するだろう」と述べた。