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米政府高官がリヤドを訪問 イランや地域安全保障について議論

米国のダニエル・ベナイム国務副次官補(アラビア半島問題担当)。
米国のダニエル・ベナイム国務副次官補(アラビア半島問題担当)。
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19 Feb 2023 05:02:32 GMT9
19 Feb 2023 05:02:32 GMT9
  • イラン・ロシア間の兵器供給は「懸念材料」だとダニエル・ベナイム氏

ラマ・アルハマウィ

リヤド:米国のダニエル・ベナイム国務副次官補(アラビア半島担当)は、16日にリヤドの米国大使館クインシーハウスで開催された記者懇談会において、イランのロシアへの武器供給の影響に懸念を表明するとともに、地域の安全保障を推進するという米国の決意を再確認した。

ベナイム氏は、2月13日から16日にかけてリヤドを訪問した、ロブ・マリー イラン特使、クリストファー・ランドバーグ テロ対策担当調整官代理兼ダーイシュ打倒グローバル連合米国特使代理、ダナ・ストロール国防次官補(中東担当)を含む米国高官代表団の一人だった。

ベナイム氏は、「イランが、ウクライナの民間人に対する侵略と残虐な攻撃のために、無人機やその他の兵器をロシアに供給し続けていることは、この地域の安全と安心に影響する。イランが、ウクライナの民間人に対するロシアの残虐な攻撃を助ける見返りとして何を得ているか、私たちはみな懸念すべきだろう」と述べた。

私たちが共に行う取り組みとして、クリーンエネルギーを導入し、世界のエネルギー転換に明確な役割を果たす技術を開発するという野心的な計画などがある。

ダニエル・ベナイム 米国アラビア半島問題担当国務副次官補

「イランの防衛産業や、代理人を通じるなどしてこの地域をさらに不安定にするイランの能力に対しさまざまな支援がされることなども予想される。これは非常に懸念すべき見通しであり、私たち全員が非常に真剣に受け止める必要がある」と付け加えた。

副次官補は、一連の対話を行い、「この地域のパートナーや、率直に言って、この地域にいて、イランや複数の国のイランの代理人からの脅威にさらされている我が国民が、強力で強固な安全保障協力を得られるようにするために」リヤドに来た、と述べた。

代表団は、米国・湾岸協力会議審議会に参加するために王国を訪問し、イラン、テロ対策、統合空・ミサイル防衛、海上安全保障などの共通優先事項を強調した。

ベナイム氏は、複数の米軍高官が、海上における海事認識の脅威や、ミサイルやドローンの脅威を最も抑止する方法に関する最新の考え方について、最先端のブリーフィングを行ったと説明した。

ベナイム氏は、イランに対するテロ対策の取り組みについて、次のように述べた。「敵対勢力は大きな革新を遂げており、私たちも革新的で機敏な対応をする必要がある。今週、そういう話が出た。

「我々は、イランがイエメンのフーシ派武装勢力に様々な武器や訓練、無人機などの高度な装備を提供し、支援しているのを確かに見てきた」と、彼は付け加えた。

「イランからの殺人目的の援助物資の不法な移送は無責任で危険であり、中東全域の暴力と不安定につながる」

ベナイム氏はまた、米国が湾岸諸国と緊密に協力し、イランの侵略に対抗することを約束すると再確認した。

「米国は、過去数カ月間に複数回にわたって武器や爆発物、構成部品を押収するなど、最近の行動で示されたように、パートナーとともに、この種の致死性物資が地域に流入することを抑止し、阻止し続けるだろう」と述べた。

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