
リヤド:2023年国連水会議に参加したサウジアラビアは、地域および国際レベルでの水危機への取り組みと、水分野で達成した進歩をアピールした。
サウジ通信の報道によると、サウジアラビアはこの分野のロードマップを策定し、持続可能な開発目標の達成に貢献することを目的とした「サウジ国家水戦略2030」の役割を同様に強調したという。
これは、先日ニューヨークで開催された2023年国連水会議に合わせてサウジアラビアが行ったパネルセッションでの出来事だ。同セッションには世界銀行、食糧農業機関、国連開発計画、OECDなど、水の分野で活躍する複数の国際機関が参加している。
サウジアラビア環境・水・農業省のアブドルアジーズ・アル=シャイバニ水問題担当副大臣は、「国家水戦略2030」の立ち上げを通じて得られたサウジの水部門による取り組みと成果、課題克服の成功例について包括的に紹介した。
また、アル=シャイバニ水問題担当副大臣は、サウジアラビアがG20議長国として世界の水問題に立ち向かい、途上国の水インフラプロジェクトを支援するとともに「スルタン・ビン・アブドルアジーズ王子国際水賞(Prince Sultan bin Abdulaziz International Prize for Water)」を立ち上げ、科学研究に貢献していることをアピールした。
会議では民間セクターを代表するACWA Powerに加え、Saline Water Conversion Corp.、General Irrigation Corp.、National Water Co.、Saudi Fund for Developmentなど、サウジの水セクターを代表する機関から複数の講演者が参加した。
ニューヨークで開催された2023年国連水会議は、オランダ王国とタジキスタン共和国が主催している。同会議は、2030年までにすべての人が水と衛生にアクセスできるようにするという第6次持続可能な開発目標の一環として、水分野のイニシアティブのためのプラットフォームを提供する。