
リヤド: サウジアラビア政府が5月20日、スーダンの首都ハルツームのカタール大使館に対する襲撃および破壊行為を非難・糾弾したことを同国外務省が書簡で公表した。
「サウジアラビアは、在外公館や外交代表などへのいかなる形の暴力や妨害行為も断固拒絶すると外務省は表明しました」と声明で補足した。
外務省は、先日のジェッダ会談の結果に従って停戦協定を遵守し、スーダン危機の公正かつ包括的な解決を模索する政治的な道筋に協力するよう、全てのスーダンの紛争関係者に呼びかけた。
ここ数週間、ヨルダン、サウジアラビア、トルコ大使館などの在外公館が攻撃されていたのに続き、5月20日、カタール大使館が新たに攻撃を受けた。
5月20日の攻撃は、サウジアラビアのジェッダで開催されたサミットでアラブの指導者たちがスーダンで反目しあう軍事指導者たちに戦闘停止を求めたその翌日のことだった。
湾岸協力会議もまた、カタール大使館への攻撃とあらゆる形態の暴力や破壊行為、特に最近の在外公館とその施設を標的とする破壊行為に対して強く非難した。
湾岸協力会議のジャーシム・アルブダイウィ事務総長は紛争当事者に対し、軍事行動を速やかに停止し、最大限自制し、問題の深刻化を避け、外交使節団の本部とその職員の神聖さと安全を保証する国際協定と外交規範を尊重し、民間人に紛争の影響を与えないよう改めて要請した。
同氏はまた、すべての紛争当事者に対してジェッダ会談に真剣に取り組み、スーダンとその国民に安全、安定、繁栄をもたらす包括的な政治的解決を目指すよう呼びかけた。
アラブ議会は発表した声明の中でこの事件を非難し、外交使節団を攻撃するのではなく完全な安全を提供する必要性を強調するとともに、全てのスーダンの紛争当事者に対し即時かつ永久的に停戦し、政治的対話の場に戻るよう呼びかけた。