ジェームズ・デンスロウ

ロンドン:ユービーアイソフトの『スター・ウォーズ アウトローズ』は、スター・ウォーズのゲーム世界における野心的な作品であり、史上初のオープンワールドゲームとして、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の間の出来事を描いている。

このゲームは、ファンの長年の期待に応える犯罪を軸とした没入感のあるストーリーを提供しており、スター・ウォーズの馴染みのある魅力と『ファークライ』や『グランド・セフト・オート』を彷彿とさせるゲームプレイメカニックを融合させている。しかし、銀河規模の期待に応えるほどの出来栄えだろうか? さっそくプレイしてみよう。

このゲームは、プレイヤーを活気あふれる、モラルに曖昧な裏社会へと誘う。それは「オリジナルの悪党物語」にぴったりな場所だ。銀河帝国の暗黒時代を舞台に、プレイヤーは犯罪シンジケート、変わりゆく同盟関係、裏切り者の敵がひしめく危険な世界を生き抜く機知に富んだ無法者、ケイ・ベスを操る。

物語の中心となる舞台は、ケイが帝国と犯罪組織の狭間に立たされるカンタのような惑星である。スターウォーズの伝説がシームレスにゲーム体験に織り込まれており、プレイヤー以外のキャラクターとの会話や、愛らしい仲間であるニックスが銀河とその闘争をよりリアルに感じさせてくれる。

世界観の構築がこのゲームの強みである。ケイのストーリーは、プレイヤーにジェダイの高度な政治や哲学を排除した新たな視点からスター・ウォーズの銀河を探検するよう促す。会話やサイドクエストでは信頼と評判が強調され、プレイヤーは「裏社会で自分の有利になるように立ち回る」自由が与えられ、状況を操ることができる。

しかし、サイドクエストは、よくある「物を運ぶ」タスクに陥りがちで、創造性を制限してしまうが、ゲームの豊かな環境と関わる追加の機会を提供してくれる。

もしあなたが、宇宙空間でのグランド・セフト・オートがどんなものか気になったことがあるなら、『スター・ウォーズ アウトローズ』はそれにかなり近い。プレイヤーの行動に応じてエスカレートする指名手配システムがあり、法執行機関や賞金稼ぎに追われるミッションに緊張感が加わる。

スローモーションの射撃メカニズムが追加され、緊迫した場面で素早い決断を下せるようになっている。戦闘は満足のいくものだが、画期的というわけではなく、特に敵の人工知能が常に大きな課題となるわけではないため、時には繰り返しのように感じられることもある。

このゲームの優れた点は、移動メカニズムにある。ケイのグラップリングフック、ステルスミッション、通気口の利用(確かに使い過ぎの感もあるが)により、彼女はこっそりと進むことができ、目標に近づくためのさまざまな方法を提供している。

空中戦で時間を遅くする機能は確かに興奮するが、ジャンプや登攀といった特定の移動戦術に頼りすぎると、ゲームプレイが予測可能に感じられることがある。

ケイの宇宙船「トレイルブレイザー」やカスタマイズ可能なスピーダーバイクなどの乗り物は、スターウォーズの体験をより充実したものにしてくれる。バイクのアップグレードは進歩を実感させてくれるが、最も興奮を誘うのは、さまざまな惑星を飛び、風景の中を高速で駆け抜ける探検の要素である。

ジュークボックスで音楽を変えたり、カードゲームを学んだり、アーケードゲームで遊んだりといったサイドアクティビティが盛り込まれていることで、没入感が増し、メインストーリーから離れて一息つきたいときに気分転換ができる。

目立つ問題のひとつは、ゲームの技術的なパフォーマンスである。浮遊するストームトルーパーやぎこちないアニメーションなどの不具合が、没入感を損なうことがある。ユービーアイソフトは発売後のゲームの改良で知られているが、こうしたバグは、それ以外では魅力的な世界にプレイヤーを引き込む力をそいでしまう。

また、敵のAIが精彩を欠いていると感じられる点も議論の余地がある。敵は戦略的な課題を提示することがあまりにも少なく、知的な戦術よりも力任せに頼っている。そのため、戦闘のシナリオが反復的であるように感じられる。

Star Wars Outlawsは、スター・ウォーズの世界におけるオープンワールドの試みとしては素晴らしい。ストーリーは魅力的で、世界観に没入でき、コアとなるメカニックは完璧ではないものの、プレイヤーを惹きつけておくには十分である。

しかし、ミッションのバラエティの欠如、時折発生するバグ、魅力に欠ける敵のAIが、このゲームを際立ったものにすることを妨げている。もう少し改良を加えれば、このゲームはオープンワールドの探検を好むファンにとって、真のスターウォーズゲームとなるだろう。

現時点では、このゲームは、さらなる可能性を秘めた堅実な冒険である。