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ファイサル王子、テヘラン会談で「内政不干渉」を強調

ファイサル王子はまた、訪問中にイランのイブラヒム・ライシ大統領と会談した。(AFP通信)
ファイサル王子はまた、訪問中にイランのイブラヒム・ライシ大統領と会談した。(AFP通信)
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18 Jun 2023 03:06:12 GMT9
18 Jun 2023 03:06:12 GMT9
  • サウジ外相は、サルマン国王からイブラヒム・ライシ大統領に宛てたサウジ訪問の招待状を手渡す
  • 訪問中に外相は、サウジが湾岸地域の海上安全保障強化を望んでいると述べた

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣は17日にテヘランに到着し、イブラヒム・ライシ大統領、ホセイン・アミラブドラヒアン外相と会談した。

大統領府で、ファイサル王子はサルマン国王に代わってライシ大統領にサウジアラビアへの招待状を手渡した。また、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子の挨拶とイランのさらなる進歩と繁栄への願いをイランの大統領と国民に伝えた。

ファイサル王子によると、イラン外相との会談は「前向き」で、「内政不干渉の必要性が強調された」

ファイサル王子とアミラブドラヒアン外相はイラン外務省の建物で二国間会談を実施し、その後共同記者会見を行なった。

サウジアラビアとイランは3月、両国が正式に国交断絶してから7年を経て、中国の仲介によって国交を回復する合意に達したと発表した。

ファイサル王子は、イランとの関係修復が地域的にも国際的にも良い影響を与えることをサウジ政府は望んでいると述べた。

「海上航行の安全保障をはじめとする、地域の安全保障に関する両国間の協力の重要性、また大量破壊兵器を確実になくすためにすべての地域諸国間の協力が重要であることに言及したい」と王子は語った。

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相は17日、テヘランに到着した。(ロイター)

アミラブドラヒアン外相は、両国が「経済、政治、国境に関する合同委員会」の設置を検討していると述べた。

両外相はまた、地域と世界の安全・安定を達成するため、共通の関心事である多数の地域的および国際的な問題において共同調整を強化する重要性について話し合った。

地域的また国際的な場での展開についても検討された。

3月に締結した合意の下、サウジアラビアとイランは、互いの国で大使館と領事館を再開し、20年以上前に締結した安全保障・経済協力協定を実施することに合意した。

サウジアラビアは、2016年に政権寄りの抗議者らがテヘランのサウジ大使館とマシュハドの領事館を攻撃した後、イランとの関係を断絶した。

イランは今月初め、リヤドの大使館を再開した。

ファイサル王子は、両国で外交・領事館を設置する作業が進められていると述べた。

また、二国間関係がサウジアラビアとイランにおいてプラスに反映され、さまざまな分野における協力の可能性が開かれることを願っていると付け加えた。

アミラブドラヒアン外相との会談後、サウジ国王と皇太子はイランのイブラヒム・ライシ大統領が「アッラーの思し召しであれば、近いうちにサウジアラビアを訪問する招待を受諾する」ことを待ち望んでいる、とファイサル王子は語った。

アミラブドラヒアン外相はテレビの共同メディアイベントで、安全保障は地域諸国にとって不可欠だと述べた。

「イランは安全保障を軍国主義と同一視したことはないが、政治的、文化的、社会的、経済的、貿易的側面を含む広範な概念と見なしている」と述べた。

アミラブドラヒアン外相は、両国が「経済、政治、国境に関する共同委員会」の設立を検討していると付け加えた。

両国がここ数週間で外交業務を再開した後、サウジ外相はテヘランのサウジ大使館を正式に開設すると予想されていた。

3月にイランとサウジアラビアは、7年間の緊張を経て外交関係を再構築し大使館を再開することに合意した。

これは、中国が仲介した外交上の大きな突破口となり、サウジアラビアとイラン間における直接紛争または周辺地域の代理紛争が起こる可能性を低下させた。

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