
リヤド:サウジアラビア外務省は20日に声明を出し、「スウェーデン当局が一部の過激派に対して、聖典コーランの焼却や冒涜を公認したことは、度重なる無責任な行為である」として強く糾弾し非難した。
スウェーデンに移住したイラク人、サルワン・モミカ氏を含む抗議者たちは、6月にストックホルムにあるモスクの前でコーランを焼却したが、今月20日にはイラク大使館の外でコーランを焼却する許可がスウェーデン警察から与えられていた。
サウジアラビア外務省はこの動きについて、「世界中に何百万人もいるイスラム教徒の感情を組織的に挑発する行為」であると述べた。
また、あらゆる宗教の教え、国際法や規範に反するこのような恥ずべき行為を阻止するために、即時かつ必要なあらゆる措置を講じるよう、サウジアラビアからスウェーデン当局に要請する抗議文書をスウェーデンの代理大使を召喚して手渡すと付け加えた。
そして、「宗教間の憎しみに火をつけ、民族間の対話を妨げるこれらすべての行為をサウジアラビアは全面的に拒絶」する立場を示した。
サウジアラビアが国際社会と共に一連の事件を非難する一方、他数か国もスウェーデン大使を召還し、イラクは20日午前に大使を追放した。