• アブドッラー国王は、世界の大国がイスラエルに対し、民間人を守るために国際法を遵守するよう強制すべきだと強調した
• 欧州委員会のウァズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、パレスチナ人を強制退去させるいかなる試みも否定すると再確認した

アラブニュース

アンマン：ヨルダンのアブドッラー国王は19日、国際社会に対し、イスラエルのガザ地区に対する「醜い戦争」によって引き起こされている人道的惨事を回避するため、即時停戦を推進するよう求めた。

アブドッラー国王の発言は、欧州委員会のウァズラ・フォン・デア・ライエン委員長と会談し、ガザ地区で激化する暴力への緊急対策について協議した際になされた。

国王は、世界の大国がイスラエルに対し、民間人を保護し、ガザ地区への支援が滞りなく実施されるために国際法を遵守するよう強制すべきだと強調した。

また国王は深い懸念を表明した上で、イスラエルがガザ地区で続けている軍事行動を非難し、より広範な地域の危機につながる可能性があると警告した。

国王は、地域の安定のためには敵対行為を停止することが必要であると強調し、パレスチナ問題の政治的解決を改めて呼びかけた。また、二国家解決を達成する上での欧州連合（EU）の役割が重要だと指摘した。

フォン・デア・ライエン委員長は、パレスチナ人を強制退避させようとするいかなる試みも否定することを再確認し、エルサレムにおける歴史的・法的地位を維持する必要性を強調した。また、ヨルダン川西岸地区での入植者による暴力を非難した。

委員長はさらに、ガザ地区におけるヨルダンの人道的尽力を称賛し、民間人を支援する上で軍の野戦病院が重要な役割を担っているとの認識を示した。

またフォン・デア・ライエン委員長は、アブドッラー国王の政治的取り組みに賛辞を贈った上で、二国家解決によって和平を実現することが重要だと強調した。