
リヤド:サウジアラビアがイエメンで実施している地雷除去プロジェクト「マサム」は、2018年に開始して以来、40万個以上の地雷、爆発物、不発弾を除去してきたとプロジェクトの責任者が語った。
だが、脅威はいまだに大きく、はっきりとした終わりは見えていない、と責任者のオサマ・アル・ゴサイビ氏は付け加えた。
「イエメンは地雷の問題に関して重大な危機に直面しており、国際社会がより真剣かつ厳しい行動を取る必要があります。この悲劇に終止符を打つことについては、明るい展望が見えません」と述べた。
また、この脅威の大きさについて強調し、フーシ派がイエメン人を標的として複数の地域に様々な種類の地雷を執拗に仕掛けていることは、国際人道法を無視した行為であると語った。
マサムが除去した爆発物には、カムフラージュされた地雷が多く含まれていたという。
「フーシ派は岩に似せた爆発物を作ったり、罠になった地雷も作ったりしていました。ですから、民間人だけでなく、地雷を除去するためにやってきた人たちも標的になっていると言えます。彼らは現地で活動するチームを狙っているのです」
「現在のところ、イエメンのフーシ派が作った対人地雷は、負傷させるだけでなく、殺害することをも目的としており、極めて危険なものになっていると言えます」
アル・ゴサイビ氏によると、イエメンのチームは国家地雷対策プログラムに参加するため、再編成と再配備が行われた。
同氏は、「私たちがメインで取り組んでいるのは、これらのチームに対する指導と監督です。というのも、イエメンに残って、長期にわたりミッションを続けていくのはイエメンの人々自身だからです」と話した。
そして、イエメンの地雷危機が終息する時期について言及し、「十分な資金、人員、情報が利用できると仮定しても、さらに10年は必要だと思います」と述べた。