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サウジの財団、「世界手紙の日」を記念しアブドルアジーズ国王の手紙を公開

キング・アブドルアジーズ財団は、アブドルアジーズ国王の手紙の公開は建国の祖が有した偉大な人道的理想を人々に思い出させるものだとしている。(SPA)
キング・アブドルアジーズ財団は、アブドルアジーズ国王の手紙の公開は建国の祖が有した偉大な人道的理想を人々に思い出させるものだとしている。(SPA)
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02 Sep 2023 11:09:47 GMT9
02 Sep 2023 11:09:47 GMT9
  • 中には100年以上前のものあるこれらの貴重な歴史的文書には、国王が父王、姉妹、政府機関関係者などに宛てた書状が含まれる

アラブニュース

リヤド:キング・アブドルアジーズ財団は「世界手紙の日」である9月1日に合わせ、100年以上前のものを含む多数の貴重な歴史的文書を公開した。これらの文書には、アブドルアジーズ国王が父王アブドル・ラフマン・ビン・ファイサル、姉妹、政府機関関係者などに宛てた多数の書状が含まれる。

同財団が1日に明らかにしたところによると、後にサウジアラビア国王となるアブドルアジーズは、1919年に父王に送った感謝と好意を伝える返信の中で、手紙を受け取ったことを伝えるとともに、自身の体調や周りの人々の状況について書いている。1925年に書かれた別の手紙では、国王は周りの人々が元気であることや、国や国民の状況についての良い知らせを父王に伝えている。

これらの手紙は、アブドルアジーズ国王の父王に対する愛情の深さや、サウジ王家の統治復活やサウジ国家の建国に至る過程で明らかになった両者の特別な関係を物語っていると、同財団は述べている。

建国年の1932年から自身が亡くなる1953年までサウジアラビアを統治したアブドルアジーズ国王は家族の絆を大切にしたことで知られ、指導者としての責任や国家建設の責任を理由に家族をないがしろにすることはなかったと、同財団は続けている。

同財団が公開した書状の中には、姉妹であるムディ、ヘッサ、アル・ジャワラに対する国王の愛情や感謝がよく表れた3通の手紙も含まれている。そのうち1924年にムディに送られた手紙の中で、国王はメッカに到着したことを伝えている。ヘッサに送られた手紙では、1927年のハッジ期間中の素晴らしい雰囲気、その静謐さ、巡礼の安全について記している。1928年のアル・ジャワラへの手紙では、シャリーア法の適用について書いている。

同財団は、その他の書状にはアブドルアジーズ国王の人間性や、国民の生活の細部やニーズへの多大な関心を浮き彫りにするものが含まれるとしている。そのような人間性、そして国王の雄弁さは、役人や王子らに宛てられた、国民の必要や権利を考慮し、国民に配慮し、国民のニーズを満たすようにと書かれた手紙によく表れているという。

そのような書状としては、国王が1924年にサレハ・ビン・アブドゥル・ワヘド氏に送りマフムード・ハムディ医師に転送するよう依頼した手紙がある。国王はこの手紙の中で、巡礼者らの健康診断を実施するよう求めている。

1931年にはある役人に手紙を出し、何人かのイマームやムアッジンに住居を提供するよう要請している。1942年にアブドゥラー・アル・ハリド氏とアブドル・ラフマン・ビン・オウダン氏に送った手紙では、信頼できる者たちを集めて貧しい人たちに慈善の寄付を配るよう求めている。同様に、1941年にはハッジ費用を貧しい人々や助けを必要とする人々に配るよう指示している。

同財団は、これらの手紙の公開は建国の祖が有した偉大な人道的理想を人々に思い出させるものだとしている。また、キング・サルマン歴史文書修復保存センターが最新技術を用いてこの種の文書の目録作成・修復・保存を行っていることを付け加えている。

サウジアラビアの歴史に関連した歴史的文書や貴重な書状の膨大なコレクションは、写真やフィルムを含むその他の歴史的物品の統合アーカイブと共に、キング・アブドルアジーズ財団の管理下にある。同財団は、このコレクションは研究者やその他の専門家にとって極めて貴重な国家史のデータベースであるとしている。

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