Jumana Khamis ドバイ
中東および北アフリカに住む3033人向けに対してYouGovが行った調査によると、50%以上のアラブ人が、「サムライ」、「自動車製造」、「寿司」を日本と最も関係するイメージとして選んだことがわかった。
新幹線に乗ることは、すべての年齢層のアラブ人にとってエキサイティングなことであることがわかり、63%が日本のトップ3のアトラクションの1つであると述べている。
エジプト出身でドバイ在住の建築家Mohamed Rowaizak(24)にとって、新幹線に乗ることは忘れられない経験だった。「まるでタイムトラベルのようでした。私には新幹線は間違いなく速すぎました」と彼は語った。
しかし、Rowaizakが2016年の日本の8都市への旅行中に心奪われたのは、建築とアートだった。
「建物には歴史が感じられ、有名な日本の建築家、安藤忠雄氏の作品を見るのが大好きでした」と彼は語った。
他の多くの同世代の人たちとは異なり、Rowaizakはアニメの中心地、秋葉原やすべての都市にあるさまざまな寿司屋のような従来の観光地にとどまらず、日本のライフスタイルをできる限り忠実に体験することに焦点を当てた。
「京都への訪問中は地元の人たちの家に滞在しました。京都の人たちはとても寛大で、着物などの文化のさまざまな側面を私たちに紹介してくれました」とRowaizakは語った。
「友人たちと一緒に、直島という島の町に旅行しました。そこでは、島の住民たちの爽快なほどシンプルな生活を体験することができました」
また、同調査によると、40歳以上の回答者の81%が、国立公園、世界遺産、富士山とともに、自然が目的で日本を訪れたいと考えている。
その他の日本文化の魅力的な側面には、茶道などの伝統芸術や儀式についてさらに学ぶことが含まれる。
「人々が日本について考えていることと実際にそこで体験することにはギャップがあると思います」とRowaizakは言った。
「日本文化は儀式よりもはるかに奥が深いものです。儀式にはもちろん意味と意義があり、世代を超えて受け継がれてきました。文化や建築のこういった側面の背後にいる人々にはさらに価値があることがわかりました」
一方、16歳~24歳のアラブ人の半数以上は、グルメ体験にさらに興味があり、本場の日本料理を楽しむことが旅行の主な動機の1つだと述べた。
ドバイ在住のSalma Al-Shahed(27)は、10月の訪問中に日本料理の種類の豊富さに驚いたという。
「日本で体験するべきことリストは限りなくあるのですが、3つだけ挙げるとしたら、自然、建築、食べ物でしょう。日本料理以外の食べ物でさえすばらしく、東京で食べたものほどおいしい洋風のパンや焼き菓子に出会ったことはありません」と彼女は語った。
Al-Shahedは、東京の美しい路地で迷子になったことを楽しんだと語った。たいていは、隠れ家風レストランや昔ながらのお店を発見する結果となったからだ。
「中目黒や代官山周辺をぶらぶら散策することがこれほど楽しいとは思いもしませんでした」と彼女は『アラブニュース』に語った。
「日本にいるとき、すべてを計画するのではなく、東京で迷子になってみたほうがいいと身をもって知りました。ガイドやブログで見たよりも、もっと良いものを見つけられるかもしれません」
この調査では、アラブ人の50パーセントが自然災害を日本と結びつけており、地震は北アフリカの国々の回答者のリストで特に高位置を占めていることが明らかになった。
かつて日本に長期滞在した経験のあるShifa Zghoulは、経験から言えば、日本人は地震に対して十分に準備ができていると述べた。
ほとんどの学校やコミュニティセンターでは、地震が発生した場合の対処方法を明確に示した訓練が頻繁に実施されている。
「2011年に日本を襲った大地震を経験し、日本人の落ち着きぶりにとても感動しました」とZghoulは『アラブニュース』に語った。
「エレベーターを避け、階段の一方だけを使い、他の人のためにスペースを空けていました。スーパーマーケットでは、1、2パックの食料品のみを手に取り、他の人のためにいくつか残しておくのです」
東京での滞在の間中、地震の際には住民や隣人たちはZghoulを常に気遣かい、彼女とその家族を慰めに飛んできてくれ、緊急時に確実に手順に従えるように助けてくれたと彼女は語った。
「ニュース警報とラジオはすべて、みんなに最新情報を提供し続けるのに重要な役割を果たしました」と彼女は語った。
「緊急避難場所は常に知らされていました。私の場合だと、近くの学校の講堂か、代々木公園でした」