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第42回シャルジャ国際ブックフェアが終了

SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が紹介され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。(提供)
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22 Nov 2023 09:11:56 GMT9
22 Nov 2023 09:11:56 GMT9

アミン・アッバス

シャルジャ国際ブックフェア(SIBF 2023)は、UAEとシャルジャの両方にとって新たな節目になり、出版権の売買の場としては世界最大のブックフェアの地位を3年連続で守った。

閉会を迎えた第42回のフェアでは、さまざまな知識と創造性の分野にまたがる1,500万冊以上の注目の書籍が紹介された。イベントには世界109か国から2,033人の出版人が参加し、特に参加国が史上最多にのぼったことで目覚ましい成果を収めた年になった。

シャルジャ図書局(SBA)局長のボドゥール・アル・カシミ氏は、今回の成功について次のようにコメントした。「SIBF 2023が、世界の出版業界の関係者と、この文化的プラットフォームの構想とデザインのターゲットである個人の双方から熱い支持を得られたことは光栄でした」

「私たちは、世界中の意欲的な人々の声、アイデア、創造性が活かされる、学習と交流のための多様で包括的なプラットフォームを用意するというこのプロジェクトは、まだ始まったばかりだと考えています」

「本を語る(We Speak Books)」をテーマに掲げ、12日間にわたって開催された国際的な祭典には、109か国から参加者が集まった。書籍と文化の愛好家、国内各地の学校の学生、研究者、知識人、クリエイティブ業界の人々が来場し、最新刊について知ったり、インフルエンサーや著者と交流したりするユニークな場になった。

SIBF 2023の注目は主賓の韓国で、同国のパビリオンには特に来場者が詰めかけた。12日間、参加者はその豊かなカルチャーに浸り、文化プログラム「国境なき想像力(Imagination Without Borders)」の中で、20のアクティビティを企画した25人の知識人やアーティストと交流を深めた。

イラクのスーパースター、カディム・アル・サヒール氏、作家でコメディアンのバセム・ユセフ氏、ノーベル賞受賞者のウォーレ・ショインカ氏、インドの俳優カリーナ・カプール氏、米国の宇宙飛行士スニータ・ウィリアムズ氏、カナダのジャーナリスト、マルコム・グラッドウェル氏ら著名人が、自らの経験や遍歴を語り、それぞれの最新作を発表してイベントを盛り上げた。

90冊以上の著書があり、「今年の文化人」として称えられたイブラヒーム・アル・コーニー氏は、シャルジャ文芸エージェンシー(SLA)の世界各国語の専属文学者になった。

SIBF 2023では、1,700を超える文化芸術活動が催され、エキシビション「アラビア湾のポルトガル人、1507年〜1650年:つながり合う歴史」では、シャルジャとポルトガルの深い文化的な関係が取り上げられた。

今回のフェアではさらに、スルターン・ビン・ムハンマド氏の寛大な450万ディルハムの寄付により、シャルジャの公共図書館に最新の刊行物を納入して、知識の普及を支援する取り組みを形にした。

出版人を支援しようと、「シャルジャ・パブリッシングシティ(SPC)フリーゾーン」は、最大300万ディルハムの金銭的なインセンティブに加え、ライセンス契約と事業所設立の費用の90パーセントを免除する包括的なパッケージを発表した。

シャルジャ図書局CEOのアーメド・ビン・ラッカド・アル・アメリ氏は、「SIBFが回を重ねるにつれ、世界のUAEとアラブ文化に対するイメージを輝かしく、顕著に向上させている事実を誇りに思います。アル・カシミ氏のリーダーシップの下、私たちは知識と創造性のハブとしてのシャルジャの役割の拡大に真摯に取り組んでいます。文化の果実は社会に長く存続し、地域社会の希望の実現に持続可能な貢献をすると確信しているからです」と語った。

SIBFゼネラルコーディネーター、SBAイベント・マーケティングディレクターのカウラ・アル・ムジャイーニ氏もイベントについてコメントした。「私たちは毎年、出版セクターでシャルジャが設定した高い目標に向けて新たな一歩を踏み出し、地域の発展へのクリエイティブ産業の貢献を拡大しています。今年のブックフェアは、その成果をもって、地域と世界の出版人と図書業界のチャンスには限りがないことを証明しました」

「文化資本マップにおいてシャルジャが重要なのは、知識を高め、社会構築における課題を解決とチャンスに変える機会だからです。来場者と参加者の数、著作権の売買の件数は、シャルジャとその長期的なビジョンに対する業界関係者と読者の信頼を裏付けています」

エジプト・マフルーサ・パブリッシングセンターの代表者は、「シャルジャ国際ブックフェアへの参加は毎年楽しみです。今年は、『はだしのゲン』『吾輩は猫である』『細雪』など、日本の作品の膨大な訳書を携えてイベントに臨みました。漫画の『ルーズ戦記 オールドボーイ』は、当社でアラビア語版2巻を刊行しています」と説明した。

そして、「シャルジャのフェアは、アラブ地域で最重要かつ最大規模の見本市です。ですから、ぜひ毎年シャルジャに参加し、読者とコミュニケーションをとり、当社の出版物に対する感想を聞きたいと考えています」と語った。

マンガ・アラビアの代表者は、SIBFへの参加について次のように述べた。「シャルジャ国際ブックフェアに参加し、パビリオンの来場者と特別な時間を共有できてとても満足しています。人々の読書に対する熱意、アートを楽しもうとする意欲に驚き、若い読者も年配の読者も、アラビア語で書かれたさまざまなコンテンツに強い関心を持っていることに圧倒されました」

「当社ブースでは、『マンガ・アラビア』誌を紹介しました。1冊は10歳以上の少年対象、もう1冊は15歳以上の青少年対象です。この2誌には、サウジとアラブのアーティストが書き、制作した作品と、アラビア語に翻訳した日本の作品の2種類を掲載しています」

そして、「この2誌は、若い世代にとってのアラビア語の役割を大きくし、想像力を刺激し、自分の意見を持てるようにすることを目的としています。ブース内では2誌の印刷版や無料申込書を配布したほか、しおりやキャラクターのイラストのポスターなどの記念品も用意しました」と続けた。

「見本市に溢れる文化の多様性に驚きました。来場者は世界中の哲学、文学、さまざまな科学のページをめくって特別な体験をしています。今回は、各分野の充実した素晴らしいワークショップや、子どもと保護者が楽しくインタラクティブに探求や学習を進められる子ども向けの画期的なアクティビティも行われていました」

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