アミン・アッバス

シャルジャ：第6回シャルジャ・フィルム・プラットフォーム（SFP6）が12月8日から17日まで開催され、様々なインディペンデント映画や実験的映画が紹介された。

シャルジャ・フィルム・プラットフォームは、毎年開催されるインディペンデント映画とドキュメンタリー映画の祭典で、観客は映画と芸術への新しいアプローチを発見することができる。

シャルジャの歴史地区にある野外劇場「ミラージュ・シティ・シネマ」を中心に、様々な国内・外国映画の上映、映画監督や業界関係者によるトークショー、音楽コンサート、それを組み合わせたイベントなどが10日間にわたって開催された。

SFP6コンペティション部門では、日本映画『宮松と山下』を含む50本のドキュメンタリー映画とフィクション映画が、シャルジャ・フィルム・プラットフォーム賞を競った。

これらの映画作品は、世界各地の映画製作者や業界関係者で構成される特別委員会によってノミネートされた。

SFP6では、アムジャド・アル・ラシード監督の『Inshallah a Boy』、ソニア・ベン・スラマ監督の『Machtat』も特別上映された。どちらも女性の苦闘を明確に描いた作品である。

このセクションには、地域内外の映画文化に貢献した実績ある映画監督を紹介する「ディレクター・イン・フォーカス」プログラムも含まれている。

今年、SFPは、国際的な名声を獲得した初のアフリカ人女性監督であり、今年初めに他界したセネガルのサフィ・フェイ監督を称えた。

フェイ監督は1972年に短編映画『The Passerby』で監督デビューした。1976年にベルリン国際映画祭でプレミア上映されたデビュー作『Letter From My Village』は、サハラ以南のアフリカ出身の女性監督による初の長編映画とされ、数々の賞を受賞した。2017年、フェイ監督は「映画芸術科学アカデミー」の殿堂入りを果たした。

映画祭はフェイ監督の偉業を称え、『Newcomer! Work』『Letter From My Village』『I, Your Mother』の3作品を上映した。

映画上映と並行して行われた一連の公開プログラムは、コミュニティとして学び、集う場となった。今年のプログラムは、映画というメディアによって力を与えられた連帯と抵抗のアイデアに焦点を当てた。

業界のプロフェッショナルを対象としたSFP業界ハブは、公募による長編脚本コンペティション「ピッチング・フォーラム」、プロの脚本家養成コース「スクリプト・ラボ」、国内および国際的な映画配給を支援する年間イニシアティブで構成された。

2024年に開催される「SFP6ピッチング・フォーラム」は、シャルジャ・メディア・シティ（SHAMS）とアラブ首長国連邦文化省の後援を受けている。