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光の滝とゆらめく球体が東京の最新アートミュージアムを彩る

AFPのインタビュー中にポーズをとるチームラボ創業者の猪子寿之氏。(AFP)
AFPのインタビュー中にポーズをとるチームラボ創業者の猪子寿之氏。(AFP)
展示会場でデジタルディスプレイのチェックをするスタッフ。(AFP)
展示会場でデジタルディスプレイのチェックをするスタッフ。(AFP)
来場者が描いたアートワークの写真を撮る女性の影。(AFP)
来場者が描いたアートワークの写真を撮る女性の影。(AFP)
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06 Feb 2024 02:02:16 GMT9
06 Feb 2024 02:02:16 GMT9

東京:没入的でインタラクティブ、それにインスタ映えも抜群。観光客に大人気の日本のアート集団チームラボのデジタルアートが、このたび日本でもっとも高い高層ビルの常設展示となった。

変幻自在のスポットライトの渦に照らされた鏡張りの部屋を、幻想的なゆらめく球体が満たす。こうした数々の最新アートワークからなる「チームラボ・ボーダレス」の常設展示が、今月9日にオープンする。

東京の中心にある、高さ330mの麻布台ヒルズに出現したディスプレイの迷宮に、光の滝やカラフルな軌跡を描いて飛び立つ鳥など、数々の魅惑の視覚芸術が浮かび上がる。

「私たちの目標は、見る人に感動を与え、人生や世界をよりポジティブな視点で見つめ直してもらうことです」と、世界的に知られるチームラボのディレクターである猪子寿之氏は、5日のプレスプレビューでAFPの取材に語った。

「この作品は過去の挑戦の延長線上にありますが、同時にまったく新しい体験でもあります」

昨年完成した東京の中心にそそり立つ麻布台ヒルズを訪れる来場者は、プロジェクションと音響を融合させたアートコンプレックスの中を自由に歩き回ることができる。

部屋から部屋へと移動する展示もあれば、来場者の動きに反応する展示もある。花びらは近づくと舞い散り、足元の液体には波紋が広がる。

展示は自然と異世界的モチーフをフィーチャーした50以上のアートワークからなり、ゆっくりと咲き誇る花々や、無数のケーブルでいっぱいの部屋に降り注ぐデジタルライトの雨を楽しめる。

新たな展示のなかには、2018年から2022年まで東京ベイで開催された「チームラボ・ボーダレス」で披露された作品も多くある。

ウィル・スミスやキム・カーダシアンなどのセレブも訪れたこの展示は、単一のアート集団の作品を扱う美術館としては世界でもっとも多くの来場者を集め、ギネス世界記録に認定された。2019年の来場者数は約220万人だった。

視覚的・聴覚的な至福の体験に加えて、最新「チームラボ・ボーダレス」では嗅覚と味覚にも訴える試みとして、特別なテーブルを使ったプロジェクションのなかで抹茶とアイスクリームも提供する。

ヒトは「世界を全身で知覚する生き物ですが、現代の私たちはインターネットやテレビを通じて世界を知覚するようになっています」と、猪子氏は語る。

「だからこそ、すべての感覚に訴える体験を創造したかったのです」と、彼は述べた。

新たな展示にとって、最近の日本観光ブームは強力な追い風になるだろう。昨年12月、訪日外国人数は同時期として過去最多を記録した。

チームラボは2011年に創設され、東京都内にある別の常設展示「チームラボ・プラネッツ」も運営している。

チームラボは圧倒的人気を誇るアートワークを世界各地で展示しており、中国には複数の常設展示がある。

AFP

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