
ロンドン:権威あるカンヌ映画祭の会長が、拡大中のコロナウイルス・パンデミックによる映画祭中止の可能性を認めた。
ピエール・レスキュール氏はフランスの『ルーフィガロ』紙に、今年の映画祭は予定通りに開催されると引き続き「楽観視」しているものの、状況が改善されなければ中止もあり得ると認めた。
事務局は、映画祭の準備を引き続き進めており、ノミネート作品は予定通り4月16日に発表されると述べている。3月11日時点のツイッターでも、開催に向けて進めていると述べているた。
https://twitter.com/Festival_Cannes/status/1237781928763326464?s=20
映画祭は、5月12日から23日に開催される予定だ。
「流行は3月末にピークに達し、4月にはひと息つけるのではないかと我々は引き続きかなり楽観的に捉えています」とレスキュール氏は述べた。「しかし気は抜けません。もしもの(状況が改善しない)場合には、中止になるでしょう」
レスキュール氏はまた、コロナウイルス流行のような「不可抗力」は保険契約がカバーしていないため、中止の場合の営業損失は保険が適用されないことを認めた。
今週フランスは、ウイルス感染拡大を防ぐべく1000人以上の集会を禁止している。
また今週、3月末に開催予定の2つのテレビフェスティバル(そのうちひとつはカンヌで開催)が中止になった。
フランスではCOVID-19として知られるウイルスの感染者が1784人確認され、そのうち33名が死亡し、欧州ではイタリアに次ぐ感染国となっている。