
【東京】: 新型コロナウイルスの感染拡大を受けてみなが家に閉じこもることを余儀なくされるなか、日本の古典舞踊の愛好家たちは最新技術を活用、その舞踊への愛はびくともしていない。
日本語で「日本の踊り」を意味する「日本舞踊」。扇子を片手にその優雅でうっとりするような踊りを教える花柳琢次郎さんは、弟子たちの指導をタブレットPCで開始している。
「ウイルスのせいで文化が停滞してはなりません。こうした状況でも何かができると考えるいい契機です」と花柳さん。
新型コロナのせいで日常生活は分断されているとはいえ、弟子たちも勇んでこの機会を活用して踊りを学ぶ。日本舞踊というこの舞踏形式は、日本の江戸時代(1603~1867)にまで淵源をたどれる。
「思ったほどの不便はありませんね。ふだん稽古しているような感じです」。花柳さんの指導をオンラインで娘のコノハさんと受けはじめたヤマシタ・コマキさんの感想だ。
ロイター