
Aseel Bashraheel
ジッダ:サウジアラビア人がコロナウイルスと直接対決し、自己隔離をして予防措置を取る中、彼らにとってインターネットは、ビジネスや学校、余暇に不可欠なツールとなった。
サウジアラビア政府は、新型コロナウイルスがこれ以上流行する可能性を減らすため、国民に家にいるよう呼び掛けている。
学校や大学では、職員や学生を守るためにオンライン授業に移行しており、多くの企業は職員の遠隔勤務を認め始めている。
ジッダにある大学の英語講師、Amani Al-Ghoraibiさんはアラブニュースに、スタッフは当初いくつかの問題に直面したと語った。
「インターネット接続が不安定、音が聞こえない、ログインできない、システムがクラッシュする、学生も講師もプログラムを使うのが初めてで難しい(などが問題でした)。ですが大学は本当に良い仕事をして、これらの問題を解決しました」と彼女は述べた。ブラックボードのページは、大学のメインページにハイパーリンクを張ることで簡単にアクセスできるようになったとAl-Ghoraibiさんは述べ、カスタマーサービスがすぐに利用できるようになり、大学はその後ブラックボード・システム全体をアップデートしたと補足した。
「現在、オンラインで会議やワークショップをしていて、250人以上の大学講師、学部長、本部などが参加して、オンライン試験・課題・クイズ、その他の評価方法によって学生を公平に評価するという課題に取り組んでいます」と彼女は述べた。
スマートフォン、iPad、ノートパソコン、デスクトップパソコンで利用できるプログラムやアプリケーションのおかげで、学生たちは驚くほど飲み込みが早く、アクティブに授業を受けていると彼女は付け加えた。
「オンライン授業はブラックボード自体にも保存・記録されるので、学生はいつでも好きな時に戻って授業を復習することができます」とAl-Ghoraibiさんは述べた。
ジッダのある企業で研修プログラムの責任者を務めるNora Al-Rifaiさんは、自己隔離期間中はテクノロジーを使う時間を減らし、読書に充てるつもりでいたが、インターネットを使わないわけにはいかないことが分かった。「ビデオゲームをしたり、ネットフリックスを見たり、買う気にならなかったものを買おうと少しだけオンラインショッピングをしたりしています」と彼女はアラブニュースに語った。
インターネットサービスの需要が高まっているようだが、Al-Rifaiさんは接続の遅延を経験していない。
「在宅勤務もそれほどストレスではありません。これまでに予定していた研修プログラムのほとんどは、当面の間延期されています。今は危機的状況なので、そうすることは非常に有益だとは思いますが、前例のない状況や緊急事態の下での働き方について、より多くのことを学べるとも思います」と彼女は述べた。
19歳でジッダ出身のDina Ajjajさんは大学1年生で、2週間近くオンライン授業を受けている。彼女は、遠隔教育というコンセプトは難しいと思った。「サーバーが膨大な数のユーザーを処理できないので、授業についていくのに少し苦労しています」と彼女はアラブニュースに話した。
Ajjajさんは、インターネット接続が切れるのが心配で集中できず、授業に集中するのは容易ではないと思った。もっと明るい話題に変えると、彼女は自己意識を高めるために時間を使っていると言った。「読書から瞑想まで、趣味をいくつかやってみています」
「自己隔離は精神的にも心理的にも非常に負担になります」とAjjajさんは言う。彼女は、コロナウイルスの感染拡大を防ぐことは健康のために正しい判断だと考えているが、クラスに戻り、新しい人たちと出会い、太陽の下で時を過ごせる日を待ち遠しく思っている。