
アラブニュースジャパン
ニンテンドースイッチの人気の新しいゲーム「あつまれ どうぶつの森」は、コロナウイルスによるロックダウン中の気晴らしとなっている。しかし、中国の一部のゲーマーにとって、同ゲームは中国政府の政治に対する不満のはけ口になりつつある。
中国のゲーマーたちは、習近平国家主席と香港政府を批判するためにソーシャルシミュレーションゲームを使用しているのだ。
自分の世界を作ることができる「あつまれ どうぶつの森」を使って、現実世界での抗議活動が禁止される中、多くのユーザーがネット上で抗議活動を行っている。
プレイヤーたちがソーシャルメディア上で抗議する「どうぶつの森」のキャラクターたちのスクリーンショットを投稿したため、中国政府はゲームの販売を停止しようとしている。
https://twitter.com/joshuawongcf/status/1248501778703761408?s=20
淘宝網(タオバオ)やピンドゥオドゥオなどのネット販売のプラットフォームでは金曜の朝から同ゲームが販売リストから削除され、Vice Newsによると、売り手は同ゲームを販売しないように求められたという。
しかし、リストからの削除が中国政府によって命じられたかどうかは不明だ。
「あつまれ どうぶつの森」は中国のゲーム規制当局によって正式に承認されていないが、それでも人々は同ゲームを購入して遊んでいる。
https://twitter.com/studioincendo/status/1245414753058426881?s=20
「どうぶつの森」を禁止しようとする中国の試みはうまくいっていない。なぜなら、こうした動きに対し、中国ではさらに多くの人が中国や香港の統治者たちを揶揄する画像や動画を投稿し続けているからだ。
任天堂の人気ゲーム機であるニンテンドースイッチは、販売開始から3年が経った昨年12月に中国での販売が正式に承認されたばかりだ。
これまでのところ、任天堂の「スーパーマリオ オデッセイ」、「マリオカート8 デラックス」、「New スーパーマリオブラザーズ」、3本のゲームのみが中国の規制当局によって正式に承認されている。
「あつまれ どうぶつの森」の公式バージョンが販売されるとしたら、ゲーム内のコンテンツを作成する能力に多くの制限が加えられることになるだろう。